前編は以下のとおり
借金で嫁を社長に一日抱かせることに

嫁を貸し出すにあたっては、互いに色々と条件をつけた。
社長からの条件は、
・一度ではなく、一日レンタル
・借金の返済は、利子と期限は付けない
こちらの条件は、
・キスはダメ
・四つん這いにしたり後ろから裸見るのもダメ
(要は尻穴直視されたくないのココロ)
・フェラはイヤ
・あそこなめたらダメ(特に69みたいに顔をまたぐのはヤダ)
・旦那と諸々くらべさせようとするのもダメ
・写真・ビデオ・音声録音一切ダメ
・明るい部屋でするとか論外
・その他、現場判断で嫁がイヤということはしないこと
一日レンタルは俺がゴネた。
ハメ一回だけでもぶっ殺したいのに、一日ってなんだよ。
ゴネた結果、社長の方から、一日貸りるかわりに
返済に手心くわえるという妥協案が出た。
そんなに他人の嫁とヤリたいのかと、さらに怒り覚えたね。
もう、かつての兄貴分じゃない。
結局、覚悟した嫁が承諾して一日レンタルに落ち着いたのだが、
向こうにたっぷり時間を与えるってことを
わかってない彼女が危うく見えたんだよね。
高級ソープで鍛え上げた40男と、十分に開発済みの大人の女が
密室に一日いたらどうなるか、嫁がもうひとつわかってない気がして。
俺自身、甘かった。
証拠を残したくなかったから録音もダメと言ってしまったが、
これは後で激しく後悔することになった。
証拠ナシにしたことで、NGがなし崩しになった。
思い返すと、俺たち夫婦って本当にうかつだったと思う。
想像力が足らない。
経験積んだ変態カップルなら、
危ないことを事前に予想するんだろうけど。
嫁は「NG無視は一部あったけど、酷いことはされなかった」
と言っていたので少しホッとしたんだが、
俺を心配させないための嘘だったと後に思い知らされた。
スケジュールが決まるまでの間、嫁とヤリまくった。
「裏切ってごめんね」
「守れなくてごめん」と謝りながらセックス。
「いっぱいされたら感じちゃうと思う。許してくれる?」
とか、胸にささるよ。
嫁は耳を突っつくだけで声を上げる敏感体質なので、
どうやっても耐えられないだろうと俺も思ってた。
「感じてもいいから、ちゃんと俺のもとに戻ってこい」
みたいなことを言ったな。
ついにその日が来た。嫁を空港まで送った。
東京についていく心の余裕はなかった。
仕事おいそれと休めないし、
今の会社で現場を任され始めた頃だったから。
それに、実際どうしたらいいのかわかんねーんだよ。
離れている方が悶々とする度合いがやわらぎそうだと、
当時は思ったんだな。
後で、どうやっても心が軽くなる方法なんてない
ことに気づいたけどさ。
現地に到着した嫁から矢継ぎ早にメールがくる。
「がんばる」「愛してるよ」
「嫌いにならないで」「帰ったらずっと一緒にいてね」
俺もマッハでメール返す。もう仕事どころじゃない。
甲斐性のない旦那ですまんかったって。
まあ、借金の原因は俺じゃないんだが。
午後一に嫁から電話あり。社長と話す?と聞かれたが、
何て言っていいのかわからないし、罵ってしまいそうで断る。
行動の合間合間に嫁がせっせとメールして来る。
「これからご飯」「大丈夫。全然余裕」
「タクシー乗った」「ホテル入った」
そして、メールが途切れた午後四時。
鳴らなくなった携帯。待てど暮らせど、鳴らない。
頻繁に届いていたものが、ぱったり来なくなった時の焦りったらないね。
今までとは違う状況になったということが、白黒ハッキリだから。
そう思うと、俺、一時的に歩けなくなった。
目の前が真っ暗になるのって本当にあるのな。
腰のぬけた俺を見て、仕事現場は大騒ぎさ。
あとを同僚に任せて家に帰った。
とにかく東京の状況がわからない。
ホテルに着いて何してる?
飯は先に食ってるはずだから、酒でも飲んでいる?
それとも、もう・・・と思うと居ても立ってもいられない。
一度アレが始まったのではないかと思っちゃうと、
もう社長に組み敷かれて淫ら鳴きしている嫁しか思い浮かばない。
頭が爆発しそうで、耐え切れずにどかどかメールした。
何分置きとか覚えてない。とにかくメール送りまくった。
(次回へ続く)