前編は以下のとおり
借金で嫁を社長に一日抱かせることに
借金で嫁を社長に一日抱かせることに 続編
借金で嫁を社長に一日抱かせることに 続続編
借金で嫁を社長に一日抱かせることに 続続続編
借金で嫁を社長に一日抱かせることに 続4編
借金で嫁を社長に一日抱かせることに 続5編

打ちのめされていた俺に、追い打ちの報告が届いた。
あの日の二回戦から朝までの間に、
嫁が「壊れた」様子が書かれてた。
内容の細かさに、部屋にボイスレコーダーでも
仕込んでたんじゃないかと疑ったな。
印象的であったとしても、
セックスの内容をそう細かく覚えてるもんかという疑問がある。
嫁は、「他に誰もいないんだから、もっと楽しんじゃえよ」と言われ、
最初のセックスでは「必要なかった本格的な愛撫」に追い詰められた。
「旦那公認の浮気なんて刺激的だろ」「もっと素直になりな」
言葉と愛撫で、理性の砦を崩された。
「淫水の音」が大きくなると、彼女が「のたうって」
しきりに「わかんなくる」と叫び、「半狂乱」になった。
その状態をキープし、ついに突破された。
頭が真っ白の状態が続いて、彼女の理性が崩れる時、
「わけがわかんなくなるからやめて」という限界サイン出る。
結婚前、おもちゃ遊びをした時に見た光景。
壊れた嫁を見てビックリした。
敏感体質の嫁は、おもちゃはあまり好まない。
乱れすぎて、後で恥ずかしくなるみたいだ。
電マなんて論外。社長には、おもちゃなんて必要なかった。
あるいは報告書に無いだけで、使ったのかもしれないが。
壊れた彼女は、快楽に正直になる。
普段は嫌がる淫語も口にする。
事実この後、何度か「おまんこ」と言ったようだ。
社長は彼女を姿見の前に立たせ、とどめを刺した。
尻を突き出させて、「俺を欲しいか?」と問うと、
彼女は「欲しい」と答えた。
鏡に映った自分を見て、「エッチな顔してる」と見入った
「旦那とどっちがいい?」と聞かれ、
「言ったら家に帰れない」と言いながら
「尻を振り」「こっちがいい」と答えた。
浮気願望を問いただすと「告白」しだした。
「旦那以外の人に抱かれてみたかったの」
「いいよ。正直に言ってごらん」
「本当は、今日も期待してた」
「期待通りか?」
「こんなにいいと思わなかった」
「家に帰ってもうずくようにしてやる」
「だめ、そんなこと言われたら忘れられなくなる」
「旦那にバラすぞ」と社長が脅すと、
「いやっ」「燃えちゃう」と口走って「深く痙攣した」という。
原文は言わされたようにも読めるし、自分から白状したようにも
読めるようなあいまいな書き方だったかもしれんが、
今記憶から再現すると、俺の願望が彼女の本心に仕立て上げてしまう。
もう、耐え切れなかった。報告書は全削除した。
最初は嫉妬で、次に興奮が嫉妬心を凌駕して
真相を知りたくなったが、次にまた嫉妬が興奮を上回ったんだな。
(後でまた興奮が勝るんだが)
俺は、彼女を直視できなくなった。
社長の報告書に、俺に対するやっかみやあてつけがあったとしても、
より多く嘘をついているのは嫁の方だって疑念を打ち消せなくなった。
恐らく、素に戻った彼女は、あの日のことを後悔していると思う。
記憶を打ち消したい雰囲気は、言動から感じられた。
でも、本能が剥き出しになった瞬間、その瞬間だけは、
確かに「楽しんだ」ように思えてならなかったんだ。
俺は気持ちの整理がつかなくなり、
嫁に冷たい態度をとるようになった。
用もないのに仕事早出して、金ももらえないのに残業をし、
付き合い酒を増やした。
嫁に触れようとしない時期が続いた。
別に嫌いになったんじゃなくて、むしろ愛おしかったんだが、
それを形にする方法がよくわからないんだよ。
思い返すと、この時期の嫁は寂しそうで、
セックスを求めてくるわけじゃないけど、不安げに
「ギュッてして」とベッドの中で甘えてくることが何度かあった。
ある日、嫁のケータイがロックされてることに気づいた。
社長に貸し出した後、嫉妬心と警戒心からたまに
嫁ケータイをチェックしていたんだが、
初めての「怪しい挙動」だった。
恐れていたものであり、心のどこかで期待していたものが来た、
と思ったね。
この時、嫁と社長の間に、何かあったんじゃないかと疑っている。
嫁ちゃんに対する社長の執着心がどこから出ているものか
わからないが、
強奪体質の社長が、あの日ホテルで、
ただヤリまくっておしまいだったとは思えない。
さらに関係を迫ったと思うんだよ。
この時期の嫁が寂しさに負けて、
社長にもう一度体を許したのはあり得ると思ってる。
もしそうなら、嫁が東京に行くわけはないから、社長が出向いたってことだ。
アイツなら、女のために金も手間も惜しまないと思う。
ただし、ロックはほんの一時期だけで、真相は確かめられなかったのだが。
俺、ここでちゃんと繋ぎ止めとかないと、嫁を失うと思ったさ。
誰に抱かれてもいい。でも、戻ってくるのは場所は、俺であって欲しい。
思い立ったら「かまってやれなくてごめん」して、
できる限り優しくしたつもり。目に見える絆が欲しかった。
家計の事情も考えないで、「赤ちゃん欲しいね」て言った。
「あたしも」って答えてくれた。
翌年彼女が妊娠して、娘が生まれた。
それからはね、金銭的には苦しい思いもしたし、
小さい夫婦喧嘩はしたけど平穏ですよ。表面的には。
裏では、嫁が、誰か他の男と激しく求め合っている姿を見たい、
とずっと思ってるけど。
横で眠っている嫁を見ると、
「本当は、快感に負けてすすり泣いたんだろ?」
と問い詰めたい衝動に突き動かされそうになることもある。
嫁に俺の性癖を告白すれば、あるいは・・・とも思うが、
確かめるのが怖いんだ。
確かめることを恐れたまま、時間を重ね、もうすぐ10年を迎える。