前編は以下のとおり
サークルの地味系美人

3年になり、片桐先輩が卒業した後も、時々起きる
武田絡みのエロい事件。
葉子が武田のことを好きではない事は解っていましたが、
めったにない美味しい話を用意する武田の誘惑には
結局負けてしまう俺でした。
メチャ可愛い子は武田。オマケで付いてきた子が俺の相手。
金持ちでイケメンの武田の引き立て役とは判っていましたが
(こんな美味しい話で誘われたら誰だって飛んで行くよなあ)
外れの無い武田のセッティングの魅力を断る理由が
見つかりませんでした。
部屋に残された淫行のヤバい足跡も葉子の感は鋭く、
追及されて事がばれた時は相変わらず相談相手になっていた
片桐先輩から久しぶりのの電話。
「まだそんなことばっかやってんのかよ。
葉子はお前にはもったいないわ。あの子の良さが解らんかなあ・・・
一度俺と付き合わないか聞いてみるか?ん?」
と相当なプレッシャーで説教されました。
葉子も異性を意識しているのかいないのか、
ある意味ノーガードな所がありました。
古着屋で見つけたアメカジのトレーナーを
リメイクしたスカートがお気に入りでした。
腰のあたりに2ケタの赤いナンバーが大きく残された
紺色のミニスカートです。
(これをサークルのメンバーだった奴が読むことがあったら、
ばれてしまうかも)
「それって、短かすぎん?」
「だって楽だし動きやすいし、それに早く乾くし」
確かに見られるということは全く意識にないようでした。
学祭やキャンプでもやたらとそれを愛用して
前からも後ろからも、パンチラ、パンモロのシーンが
何度も披露されたものです。
かえって派手さの無いナチュラルな葉子の生パンに
癒された男も少しは居たかも知れません。
俺達二人の関係を認知していない1、2年生の後輩が
飲み会の片隅で「葉子先輩はオカズになるよなあ」
と話しているのを聞いたときは
(マジかよ、あの綺麗どころのメンバーじゃなくてかよ)
一人でドキドキ、テンション上げていました。
(少なくともこの二人だけは葉子を想って抜いているんだ。
ちょっと萌えるわ)
でもどうせ、葉子にこの話聞かせても
盛り上がるどころか鼻であしらわれるのは分かっていました。
4年になっても、その場しのぎの反省と「改心したふり」
を繰り返しながら、卒業までなんとか無事付き合えたのも、
遠くから片桐先輩が陰で葉子を慰め、
支えてくれたお蔭だと感謝したものです。
卒業後、自動車部品関係の会社に勤め初めて2年後、
葉子との結婚が決まり、
報告した片桐先輩は自分の事のように喜び、
披露パーティーにも来てくれました。
式も兼ねた簡単な形式のパーティーでしたが、沢山の祝辞のなかでも
先輩からの二人への祝辞には感激し、葉子の涙も止まりませんでした。
ハネムーンの夕食で片桐先輩の話題で盛り上がったついでに
ベッドで先輩の名前を呼ばせようとしましたが
「そんなんじゃないよー。大好きだけどね」
簡単にスル―されてしまいました。
(女のお前だって好意を持つ異性にエロい妄想することあるんじゃね?)
白状させて立場を良くしたいだけの
軽い言葉遊びのつもりでした。(次回へ続く)
(投稿者 後輩S)