前編は以下のとおり
部長の言葉攻めと前戯に負けて
その後、派遣社員になり、いくつかの会社を転々としました。
そして、初めて大きな会社に派遣された時のことです。
配属された部署には出向社員も合わせると100人以上いて、
それだけでなんだか私はびっくりしていたんですが、
お酒が好きな人が多いようで、色々なグループの歓迎会に呼ばれました。
私を含めて3人新しく入った人間がいたのですが、
最年少で独身の私は、なんだかよくもてました。
そのうち、ある男性から猛アタックを受けました。(以下Mさん)
遠距離恋愛の彼氏と別れたところだったし、
Mさんは10ぐらい年上で男前で独身という事だったので付き合ってみたら、
後から既婚者と分かりました。
怪しいところはあったのですが、知ったときはかなり凹。
部長と浮気してたのにって言われるかもしれないけど、
彼氏とは長かったので、すごく寂しかったんです。
で、彼氏ができたと思ったら不倫だったと分かってパニクりました。
そして、すぐに関係を清算しようと行動に出たのですが、
Mさんはしつこく電話したり、会社で請求書に混ぜて
手紙を渡して来たりして、私の心は揺れました。
そんな状態で毎日しょんぼり仕事をしていたのですが、
同じグループのおじさんが、そんな私を見かねて飲みに誘ってくれました。
その人はすごくいい人で、ちょくちょく飲みに行ってたんですが、
男は感じないし、おじさんも私のことを娘のように可愛がってくれていました。
いつも彼氏のグチや、上司のグチを聞いてくれて、楽しくお酒を飲み、解散。
ただのお酒の好きないいおじさんて認識でした。
二人で飲みに行っても全然危険なカンジもしないし、安心しきっていました。
ちなみにこのおじさんは、
前の部長と同じような見た目でしたが体毛は濃くなかったですね。
若い頃は美川憲一に似てると言われてよくもてた、
と言っていましたが、今は・・・。
私が最近しょんぼりしていたので心配していると言ってくれ、
彼氏と別れた話をしましたが、
Mさんとの不倫の話はできず、その事は黙っていました。
そして、お酒は深くなり、「朝まで飲もう!」とはしごを重ね、
不覚にも酩酊状態に。
そのおじさんもかなりフラフラで、「じゃあどっかで休もう」と、
飲み屋街の隅にある小汚い旅館に入りました。
私はすっかり警戒心もなくなっていて、
おじさんに襲ってくる元気が残っているとも思いもせず、
「襲わないでよ~」
と言いながら千鳥足でくっついて行きました。
そしてすぐに、お風呂にも入らず布団に寝転んで寝てしまいました。
ところが、なんだかゴソゴソするので目を覚ますと、
おじさんがもぞもぞ私に覆いかぶさって動いていました。
目を覚ました時、周りはグルグル廻っているし、
戻しそうな程気持ち悪いし、寝入る前より酔いが廻っているようでした。
「飲みすぎなんだよ」「大丈夫か?」「吐くの?」
と言いながらおじさんは私の服を一枚一枚剥いでいきます。
介抱されているのか犯されてるのか判断もつきません。
ふっと意識が飛び、気がつくとおじさんが裸で私の上に乗ってました。
私の胸を触ったり舐めたり・・・どうもこれは襲われてるなと、
ぼんやり他人事のようにおじさんの動きを見つめていました。
一生懸命に腰を振るおじさん・・・ああ、おじさんとエッチしてるんだ。
そしてまた気がつくと早朝6時ごろ。
おじさんは、「酔っ払っちゃったな」「頭痛いな」と言うだけで、
何も無かったような口ぶり。
私は今ごろになってものすごい嫌悪感がこみ上げて来ました。
大急ぎで服を着て、おじさんを残して旅館を飛び出しタクシーで自宅へ直行。
タクシーの中でわんわん泣きました。情けないやら悲しいやら・・・
一番怖かったのは意識が飛び飛びで、
おじさんが中出ししたのか、ゴムをつけていたのか、全然分からない事です。
自宅につくとお母さんに適当に言い訳して、
シャワーを浴びて念入りに体を洗い、出勤。
おじさんとはそれから口を聞きませんでした。
おじさんも話し掛けてきませんでした。
前にお話した部長との情事などもあり、
気をつけようと思っていたつもりだったのですが・・・
それからお酒はほとんど飲まなくなりましたが。
ちなみにその後、契約を更新せず、別の会社に移りました。