翌日の学校はいつもと変わらぬ日常があった。
M美は女友達と一緒にいつものようにはしゃいでいる。
俺一人だけ心ここにあらずだった。
放課後のグラウンドで上半身の筋トレを終えると念のため仲間に
「今日は医者に行く」 と嘘をつきグラウンドを後にした。
教室に向かう途中、閃いた!
「そうか、これはドッキリカメラなんだ。秋の文化祭にでも出品するつもりなんだ・・・
教室に入るとクラス中の女子が大笑いで俺を迎えるって訳だ。」
こうなると俺の頭は回転する。どのような状況でどのように切り返すか、
あらゆるシュミレーションを試みる。
すっかり準備が整い教室のドアを静かに開けた。
静まり返った教室の片隅にM美が一人たたずんでいた。
俺は状況が飲み込めず、心の中はアタフタしているとM美が唐突に口を開く。
「あのね、昨日ケーキ買ったの、あとね、紅茶も買ったの。M美の家に来る?」
「ああ」
俺は全く状況が飲み込めないままとりあえず部室に着替えに戻り、
校門で待ち合わせをすることにした。
校門からちょっと離れた場所にM美はいた、
俺が近寄るとニコっと笑い駅に向かって歩き出す。
駅迄の道すがら、電車の中で聞いた話をまとめるとこうだ。
M美のお父さんは1年前から海外へ単身赴任しているため、お母さんは習い事
をしたり、趣味の映画鑑賞や舞台鑑賞に明け暮れる日々だという、
兄は地方の大学に進学し夏休みの帰省が終わり大学へ戻ったそうだ。
M美は自分の部屋で男の子と一緒にケーキを食べることと、
男の子が乗る自転車の後ろに乗るのが夢であり、
今日はその夢が二つとも叶うと喜んでいた。
俺は肩透かしを食らったようなホッとしたような複雑な気持ちだったが、
反面ホッとしていた。 M美の地元駅の自転車置き場へ着くと嬉しそうに
自転車の鍵を俺に渡す。
M美は「わーいわーい」とはしゃぎながら俺の後ろに横座りし俺の腰に手を回す。
自転車を漕ぎだすとM美は「嬉しい~楽しい~」を連発する。
それだけならいいのだが背中にM美の柔らかい二つの胸がふわりと当たる感触に
またまた勃起してしまった。
いきなり「堅いんだね」と冷や汗が流れるような発言をするM美、
直ぐにサッカーで鍛えた腹筋のことだとわかりほっとするのも束の間、
「今度は後ろに立って乗りたい」と
いいだした。一旦道端で自転車を止めるとM美は右足を荷台にかける、
スカートの奥に一瞬白いものがチラリと見える。
俺のドギマギを見透かしたように荷台に立ち上がり、
俺の肩から首にしがみつくとさっきよりも強烈にM美の胸が背中に密着した。
M美の家に着く頃にはサッカーの試合を終えたような疲れを感じていたが、
その疲れは今迄に経験したことのない心地良い疲れ方だった。
M美の家はとても立派な築三年の一戸建てだった。
中に入るとまるでモデルルームのように整然とした空間が拡がり、
いくら母娘二人だけの生活とはいえ片付き過ぎている感は否めない、
我が家とはエライ違いだななどとあたりを見回していると、
こっちがM美の部屋だよと手招きする。
一緒に部屋に入ると壁に見慣れた白い布地がかかっている。
『あの水着だ』
同時にM美も気付き慌ててハンガーごとひったくるように胸の前に抱え、
洋服ダンスに押し込む。
「見たなぁ」とおどけた様子で軽く俺を睨むも、直ぐに「お茶煎れるからまっててね、
あ、タンスの中見ちゃダメだよ下着も入ってるんだからね」
と言い残し部屋を出ようとする。
俺はここまで来たら逆に精神的安定を取り戻しており、
「水着着てくれるんじゃないの?」と軽口を叩いてみた。
「着る訳ないじゃぁ~ん」と谷底に突き落とす一言を残し部屋を後にする。
洋服タンスへの欲求は高まる一方だが、ここまで来てM美の信頼を失いたくない
気持ちが勝りなんとか踏み止まった。
それにしてもぼんやりM美の部屋を眺めて見ると想像していた女の子の部屋とは
まるで違っていた。最近の新築らしく収納スペースがふんだんにあるのだが、
それにしても整然としている、まるで外国映画に出てくる部屋のようだ。
ヌイグルミがそこかしこにあり、テーブルの上には化粧品などの男には理解
出来ない小瓶の類いが散乱してるものと信じていただけに、現実のギャップに驚く
と同時にM美の意外な一面を垣間見た気がした。
部屋の外から「ドア開けて~」とM美の声が響く。
ドアを開けるとお洒落なトレイを両手で抱えたM美が立っていたので
M美からトレイを受け取る。M美は背の低いテーブルをベッドの脇に寄せると
「ここに置いてね、座るとこないからここでいいよね」
とベッドに腰掛け自分の横を指さした。
ためらっていると返っておかしな雰囲気になりかねないので平静を装い
M美の座るベッドの横に並んで腰掛けた。
トレイの上にはティーカップが二つとイチゴをちりばめたケーキが二つ並んでいた。
ふと汗と泥とむさ苦しい野郎どもに囲まれたここ数年を思い出し、
吹き出してしまった。M美に話すと笑いながら
「Y君もたまにはお休みしなさいって神様が怪我させてくれたんだよ」
と言い「こういうの楽しい?」と尋ねられた。
「おお、もちろん楽しいよ、出来ることならこのままずっと怪我してたいな・・・
ま、10月入ったら完全復帰予定なんだけどね」
「10月かぁ・・・」M美の視線は宙をさまよい言葉の真意が理解出来なかった。
ふと沈黙が続き、M美は意外な言葉を口にした
「あのね、あのね、あの水着着ないとダメ?」
わずかに頬が紅く染まっている。
そ、その雰囲気でその言葉、それは俺に水着を着ろと言わせたいのですかぁ??
といつも通りパニクりはじめ、そして例によって例の一言しか口に出ない。
「あ、ああ」
弾かれたようにM美は立ち上がり、、洋服ダンスを開けるとあの白い布地と
ヒモを胸の前で丸め部屋を出て行った。
俺は状況が把握出来ず痴呆のように呆然としていた。
時間にして僅か4~5分のことだったとは思うが、ひどくゆっくりと時が流れていた。
ふたたびゆっくりとドアが開くM美の気持ちを代弁するかのように少しづつドアが
開く・・・完全に開かれたドア・・・
部屋の入り口にグラビアの中のM美が立っていた。
一瞬にして息苦しい程の緊張感が部屋中を満たす・・・
俺のチ○ポは制服のズボンを今にも突き破りそうな勢いでそそり立っているのだが、
不思議とそれを隠そうとは思わなかった。
写真では分らなかったが、真正面から見るM美の水着姿は水着とはとうてい
呼べない程布面積が少なかった。
全裸に小さな白い三角形が3枚張り付いているといったほうが正しいだろう。
胸の谷間ばかり強調されたグラビアカットと違い二つの大きな丸みのそれぞれ
まん中に細い紐だけで小さな三角形が支えられている。
胸の下の膨らみも両脇からこぼれる膨らみも全てさらけだしていた。
やや視線を下げると愛おしい程美しい曲線を描いたふっくらとした股間があり、
そこは水着を着るというより小さな布を”あてがって”あるといった表現が相応しい。
ドアを開けたと同時に全てを凍結させてしまいそうな程の緊張感が漂ったが、
俺の食い入るような視線を感じ全身からすさまじい羞恥心を放ちはじめた。
「あんまり見ないで・・」
と消え入りそうな声とともに両腕で胸のあたりを隠し後ろを向く。
前と同様後ろの布地も小さくお尻の2/3は露出していた。
ハッと気付いたように今度は両腕をお尻に回しながら、身体を横向けにして
お尻を俺の視線から逃がす。横向きになったものの今度は横乳が丸見えになり、
手のひらで胸を隠しながら正面に戻ると、慌てて股間のあたりを片手で隠しながら
座り込んでしまった。
「もうこの水着全然身体を隠してくれないんだもん」
あまりにもストレートなM美の発言に軽く吹き出してしまった。
この一言で漸く息がつまりそうな緊張感と羞恥心から、二人は解放されはじめ
ていた。M美はややぎこちなく無理矢理笑顔を作ると、
「どうなのよ?M美様の水着姿は?ちょっとやそっとじゃ拝めないよ~~」
と言いながらやや前屈みのまま立ち上がると
「咽かわいちゃった」と言い驚いたことにそのままの姿で俺の横に座り、
テーブルの方向へ前屈みになりティーカップに手を伸ばす。
斜後ろ上から見下ろすM美の姿は全裸に紐が何本か巻いてあるだけのように
みえる。さっきしゃがみ込んだせいだろうか、お尻はほぼTバック状態で形のいい
ボリュームたっぷりの二つの丸みが目に飛び込んでくる。
チ○ポは200%勃起状態のままだが、それをこそこそ隠すのはM美に対して
恥ずかしい行為のように思え、例え嫌われても軽蔑されても構わないと腹をくくって
ありのままをさらけだすことにした。
「ほんとはね、この水着大嫌いだったの」
「撮影の時、恥ずかしいを通り越してつらかったのね、水着も貰ったし、
雑誌も貰ったけどどっちも引き出しの奥にしまったままにしちゃった・・・」
「でも、この前Y君がこの水着がいいって言ってくれたから、ちょっと自信が持て
るようになってY君になら着てるとこ見てもらいたいなぁって思ったんだ」
といつもの笑顔に戻る。
改めてM美のくっきりとした二重瞼や鼻筋の美しさハッとさせられ、柔らかそうな
髪の毛、透き通るような白い肌、M美の身体を構成するパーツのひとつひとつに
男の俺でさえコンプレックスを感じそうになる・・・
M美の問いかけにも気の効いた返事が出来ない。
「ねえ、男の人ってM美の水着姿見るとどうなるの?」
M美は質問の真意をはぐらかしてはいるが、明らかに俺の股間の異変について
の確認だ。 俺は意を決し、
「大きくなって堅くなる」とさすがにチ○ポという主語は省いて答えた。
「Y君は今そうなってるの?」
「うん」
「なんだか照れくさいけど嫌じゃないよ」と意外にも笑顔で応じてくれた。
俺はM美を抱きたいという願望を持ち続けていた、がしかしである、
せっかくこんないい雰囲気なのに何かをして全てをぶち壊したくないという
気持ちが強かった。
だけど、せめて今そこに見えているM美の肩に手をまわし、
素肌に触れることは出来ないだろうかと悩んでいた。
俺の左側に座っているM美の左肩は距離にして僅か50cm、
しかし気の遠くなるような距離に感じられる。
俺は指先で軽く触れてみようと決心した。
力さえ入れなければ例えその手を払いのけられようと言い訳は出来る、
あまりにも臆病な決断に自分自身情けなくなった。
そぅーっと左手をM美の肩へまわし指先で軽く触れてみた。
俺の意に反しそれがまるで何かの合図のようにM美は体重を俺にあずけてきた。
むき出しの横乳が俺の脇腹にフィットする、M美は顔を持ち上げ瞳を閉じた。
俺は自分でも驚く程スムーズに唇を重ねた。まるっきり期待してなかったことだし、
ましてキス以上のことなどありえないことと確信していたから予期せぬスペシャル
ボーナスを美味しく頂く感覚だった。
願わくば唇を重ねた時間が一秒でも長く続くことを望んでいるだけだった。
M美から唇を離す気配はまるで感じられない。それどころか徐々に体勢を整え、
ますますそのボリュームたっぷりの身体全体を密着させてくる。
俺は試しに唇の力を抜き、舌先でM美の唇に軽く触れてみる・・
直ぐにM美の唇から力が抜け、舌先と舌先が触れあった俺の問いかけに
最高の返事をしてくれたことにエスカレ-トした俺は、完全に自分の舌を
M美の口に押し入れ、互いの舌を絡めあった。
本能的にそこまでは上手くいったものの、この先どうしていいのか戸惑い
はじめてしまった。落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせ、シュープレで読んだ
初体験の記事を思い出す
「髪の毛」「うなじ」「耳」というキーワードが思い浮かび、
両手を使い手グシをいれるように髪の毛に触れ偶然を装い耳やうなじに
タッチしてみる。瞬間、電流が流れたようにM美の肩が震える。
「まずいかな?」と一瞬不安がよぎるが互いの舌と唇は言葉にならない会話を
続けていた。 もう一度冷静になれと自分に呼び掛けてみた。
ふと、M美の左手が俺の右太ももの付け根あたりに置かれていることに気付く。
M美の手首と肘のちょうどまん中あたりが俺のそそりたった部分にギリギリ触れ
ている。しかし触れているといっても制服の布地を感じるかどうかぐらいの触れ
方だったのでM美は気付いてないのかもしれない。
そのことをどうしても確かめたくなり右手でM美の左肩に触れ、ゆっくり肘の
あたりまで撫でてみた。M美の左肘に触れている右手に若干力を加えると
ハッキリとM美の腕が俺のチンポに密着したので再び俺は右手を髪の毛に戻す。
M美は自由意志で自分の腕をチンポに押し付けた状態を保っていた。
俺はこの時になって初めて「もしかしたら」という気持ちを抱いた。
それにしても唇を重ねてからどれくらい経っただろうか?
5分かもしれないし1時間かもしれない・・・
ふと初体験記事の『女の子も興奮する』という一文が頭をよぎる。
押し付けられた胸、絡み合う舌、何より俺のチ○ポに密着したままの腕・・・
M美も興奮してるんだと半ば確信し、俺の太ももに置かれた手の甲に
手の平を重ねてみる。そしてゆっくりとM美の手を俺のチンポに重ね力を込めたが、
拒否する様子は全くない。
俺が手を離してもそのまま吸い寄せられたようにチンポの上に手の平を置いている。
こうなると実現不可能と思われた数々の欲望が頭をもたげてくる、
先ずは脇腹に押し付けられている胸を露わにしようと、
右手をゆっくりとM美の背中を這わせブラの結び目の 上で止め反応を伺う、
窮屈な体勢ながらM美はほんのちょっと肩を回す、逆の回転なら 拒否だが
ほどきやすい方向への回転にM美のOKサインを汲み取った。
ともすれば震え出しそうな右手を押さえ付けながらブラヒモをほどき、
次は首に回されたもう1つのブラヒモほどきにかかる、
先程の一瞬の強気はどこへやらあきらかに動悸が高鳴りはじめた。
髪の毛が絡まないようにゆっくりと結び目をほどく、かなり時間がかかったが
首にまわされたブラヒモは効力を失いただのヒモとなる。しかしである、
唇は重ねたままなので胸に目が届かない、しかもブラとしての役目を果たさない
布切れは俺の脇腹とM美の胸の間に挟まれたままだ・・・・
さすがに二人の間からこの愛おしくも憎らしい布切れを抜き去ることに躊躇して
いるとM美自信の手によってあっさりと引き抜かれてしまった。
うかつにも反射的に唇を離しM美の両肩に手をかけ二人の間に隙間を作り、
視線をオッパイに注いでしまった。
まんまるい二つの膨らみが露になった途端M美は両手で胸を隠し、
うつむいてしまった。全てをぶち壊しかねない自身の行動に動揺していると
「M美だけ裸になるなんてズルイよ」
とちょっと拗ねたように呟く。
俺は慌てて立ち上がりワイシャツを脱ぎズボンを脱ぐ、
とりあえずこれで二人ともパンツ一枚にはなったのだが、
俺のパンツ一丁とM美の半裸状態ではまるで意味が違う。
例え俺がチ○ポ丸出しにしても決して公平になるとは思えないのだが、
出来る限りのことをしようと考え、おもいきってパンツを脱ぎさった。
M美の視線をいきり立つチンポに感じた瞬間だった、
M美は立ち上がると両手で胸を隠したまま部屋を飛び出してしまった・・・・・
勃起フルチンという情けない姿で呆然と立ち尽くす、思わず
「なんてことをしてしまったのだ」と頭を抱え、
ベッドのふちにヘタレ込むとあっさりとM美が戻ってきた。
さっきまでの裸に水着のボトムだけという姿だが、胸の前には折り畳まれた赤い
バスタオルを抱えている。M美はそのまま窓に近寄りカーテンを閉め、電気を消し
ヘタレ込む俺に「どいて」と声を掛けるとベッドの上にバスタオルを丁寧にひろげた。