前編は以下のとおり
女性自衛官との性交
「わかった。どうすんだ。」「弾薬庫行きますから」
「・・・。ああ?オマエなァ。考えろよ」
そう言うと、山本がちょっと悲しそうな顔をする。言うまでもなく弾薬庫の警備は大切な事柄だ。もし弾薬が盗まれでもすれば、大変なことになってしまう。
警備をしながら教え子の小娘の相談を聞くなどどうしてできるものか。
「ダメなんですか?」
すばやく思案する。自衛隊も風紀にはそれなりに気も使っている。私が彼女の寝ている天幕へなど行った日には、いかに私が彼女の助教であったと言っても、大騒ぎになってしまう。
「待て待て、わーったって。弾薬終わってから、廠舎の物置のところへ行ってやっから。」
「ありがとうございますー。」
だが、この山本が、借金しているだの酒でヤクザともめてますだの、そんな相談をするだろうか。こんな少女漫画みたいな顔立ちの子供子供したのが、夜中に陸曹を呼び出していったい何の相談だろう。
そもそも、やり手のプレイボーイでもないこの私に、彼女が相談を持ちかけて解決する問題などあるのか。私にわからないような女の問題をふっかけられたのではどうにもならない。生理が不順ですなどと言われても、私にわかるわけなどない。
私はすっかり頭が痛くなってしまった。曲がりなりにも教え子である。彼女の信頼には応えなくてはならない。ボソボソと夕食をかき込み、消灯時間より少し前に弾薬庫に向かった。
前直から弾薬庫の警備を申し受け、弾薬を取り囲む土手の上に立つ。1時間などあっと言う間である。やってきた次の直に申し送り、廠舎からほど離れた資材庫のところに行く。
山本が来ている。
「・・・どうした」 「あ、班長」
私は少し緊張した。野郎のくだらない相談なら、いくつか解決もしてきた。しかし、こんな小娘が夜中にわざわざ呼び出しての相談だ。どんな未知の難題か・・・。
「疲れるな。座れよ」 倉庫のウラの犬走りを指差す。少し離れて、二人で並んで座った。煙草に火をつける。
「班長」「・・・うん」
「班長、結婚とかしないんですか」
ゲホッ、と私は煙とツバをむせ込んだ。
「なんだおま。」 「班長かっこいいから」
「・・・?」
私は山本の真意を測りかねた。何かの前置きで、重大な相談事がこれから展開されるのか?
「で、どうしたんだ」 「だから、班長の恋人とか」
ハァ?何を言っているのだコヤツは。山本のほうを見てみた。
倉庫の犬走りのコンクリートに「三角座り」をして、自分のつま先の辺りを見ている。月が出ていて、明るい。山本の頬が白く浮き立って見える。頬骨のあたりが少し赤い。
「班長とお話したかっただけですよ。」 「?・・・何」
「班長ちゃんと来てくれたんですね」 「ハァ・・・?」
「班長やっぱり優しいや」
不意に山本は立ち上がると、私の後ろに回り、どさっ、とおぶさってきた。ふっ、と、女のにおいがした。少し驚いたが黙っていると、私の肩にあごを乗せ、
「班長、あったかいですね」 「だから、なんかあったのか?」
「いいえ。班長と二人になりたかっただけ。」 「・・・よさんか」
「いやですよ」 「オマエなぁ」
それには答えず彼女が私の背にしがみついてくる。彼女の頬が私の耳あたりに触れている。しばらくじっとしていた。後ろに手を回し、彼女を前に来させた。座らせようとすると、なりゆきで、私の膝の上に座らせるような格好になった。
バランスが崩れそうになったので、彼女は私の首に手を回して体をささえた。また、しばらくじっとした。彼女の顔を見たら、目を閉じたので、キスをした。私も若かった。急速にそういうモードに入ってしまった。
しかし、こんな子供子供した山本が、俺を誘惑するのか?それにクラクラと走っていく俺って・・・?頭の隅でそんなことを思いつつ、私も、単純に性欲をもてあます男だった。
今思うに、山本とても、愛だのぬくもりだの以上に、性欲をもてあましていたのかもしれない。当時の私には、そうした、若い女の生態に関する知識はあまりなかった。
抱きしめると、戦闘服の中の体が、見た目以上に、とても細いことがわかった。戦闘服の空気がぼふっ、と抜けて、細い体をダブダブの戦闘服で膨らませていることがよくわかった。
当時、WACの戦闘服は男のものとは違う専用のものだったはずだが、どうしたわけか、山本は男物の戦闘服を着ていた。おそらく、演習では戦闘服が傷むから、予備に受領したものか、私物でも着ていたのだろう。
彼女の首筋に顔を寄せると、ふわりと意外になまめかしい女のにおいがする。肌は白く光るようなスベスベの肌だった。まるで赤ん坊の頬のような肌だ。
がさごそした綿ポリエステル混紡の戦闘服と、山本の肌はあまりにも不釣合いだった。戦闘服のチャックを少し下ろしてみる。抵抗しない。
中ほどまでチャックを下ろしてみた。白いブラジャーが見える。手を入れてみる。「んきゃっ」と、小さく声を上げた。
「冷たいですよぉ」といってケロケロ笑った。
「おう、スマンスマン。」そう言ってもう一度キスをした。
ちょっと深刻な感じの場が、それで少し和んだ。ブラジャーの横から腋あたりに手を入れると、「んぅ」と彼女が声を立てた。
普段の子供子供した彼女からは考えられないような声だったので、私も興奮した。そのあたりのスベスベした肌の感触が心地よい。
さらさらとなでると、「んふ、ァ・・・」と小さく喘ぐ。
ブラジャーを横からズリ上げるようにすると、たいした抵抗もなく上にずれ、やわらかい胸に触れる。痩せている。わき腹のあたりを触ると肋骨が触れる。胸がそこだけ餅菓子をくっつけたようにぷゆぷゆとやわらかい。
乳房を手に包んでみたりする。揉むには彼女の胸は小さめで、揉むというよりつまむような感じになる。手を動かすと「は・・・ん・・・んん」と声を漏らし、体がひくり、ぎくりと動く。
やわらかな乳房の先端を見つけて、手のひらでまわすようにすると声の質がすこし変わった。「あ、あ、んっんっ」
おなかのスベスベした肌をなでてみる。女なのに脂肪が少なく、手のひらに細く締まった腹筋が感じられる。そのせいか、触ると敏感で、手をおなかの上でさするように動かすたび、ぎく、びく、と体がすくむように動く。
戦闘服のチャックの間に顔を入れ、おなかの辺りをさすりながら乳房の下の辺にキスしてみる。何度か繰り返す。彼女の腕が私の頭を巻き、胸を私に押し付けるようにする。
乳房の下辺をすこしなめてみたり、さすったり、キスしたりする。
反応がないので彼女の顔をふと見上げると、恥ずかしそうな困ったような、それでいて微笑んだような、うっとりとした顔で私を見つめている。
「どうした?」「・・・班長、私のおっぱい、かわいいですか?」
いわばその時の彼女の表情は、慈母のそれである。私はむくむくと愛しさが募り、彼女の首の後ろに腕を入れ、腰に手を回して、彼女を横にする。
ぐっと抱きしめて唇を吸った。「んう、」舌をこじ入れると彼女も素直に唇を開き、遠慮がちな彼女の舌先がこちらにも届いてくる。
顔を離して彼女の弾帯をはずす。戦闘服のチャックを下まで下ろしてはずす。(次回へ続く)