私 24歳♀ 都内在住、会社勤め。長く付き合っている恋人あり。
相手 25歳♂建築会社勤務。神奈川在住。失恋直後。180細身色白。ナイーブな文科系男子。
メールから始まって、電話するようになり、実に半年強。
当時、私は「ネットで出会う」ことがまだ3人目の身でありました。
他2人は年上の美女と陽気なゲイのお兄さん。両方とも友達。
つまり、色恋系にはまるかも知れない出会いは経験なしの状態で。
熱心に会おう会おうと言ってくれていたこと、話してて面白いこと、に先方が軽い鬱状態に突入したのが決定打になって、遂に会うことに。
弱った人に助けを求められると非常に弱いんですw。
何せこういう出会いが初めてで、一つルールを提案。
すなわち、とりあえず一度会ってお茶飲む。その後一度解散。
それでちょっと時間を置いて、実際ナマモノを見てどうだったかジャッジしてもらう。結果をメールで伝えてもらう。(相手を目の前にして、だと言い難いだろうし)
深い仲になるか、友達としてならOKか、「これはムリ」か。
放流されてもキレたりしないんで、遠慮なくお断りしてね、と。
なんか、結構あるじゃないですか。きっつい相手が来ちゃったんだけど断りきれなくて…みたいな話。そういうのは、ねえ。申し訳ないんでw。
ひとまず先方の最寄ターミナル駅で、夕方5時に待ち合わせ。
行きなれない場所なので、と用心したのが失敗で、ムダに早く到着。緊張しまくり。時間丁度に「着いたよ」とメール。時間潰ししてたレコ屋で初対面を果たす。
来たのは細長くておしゃれな人。テイトウワを甘くした感じの顔立ち(以下テイさん)。
近くのカフェに移動する間、心拍数上がりっぱなしで顔なんて見られず。カフェに着いて、ちょっと落ち着く。お喋りする。目を合わせられるようになる。
1時間くらい経って、じゃあそろそろ解散しましょうと切り出す。「返事が来るまでさっきのレコード屋で時間潰してるね」と告げて、合流した駅で解散。
レコード屋に着いた瞬間メール。テイさんからだ。ジャッジ早いw。
見ると最初に到着を報せるメールと同じ文面。はて?誤送信?
ポンと肩を叩かれて振り返る。テイさん!何故ここに。
「全然OKです。部屋おいで」と手を引っ張られて歩き出す。えー、マジっすか。
部屋に着いて、とりあえず共通の趣味である音楽に走ってみるも落ち着かず。
音楽専門チャンネルを撮りためたビデオを横目に、きつく抱き締められる。
なだれ込むようにキス。とにかくもう、キス。キス上手い!!!
唇も舌も、浮世離れした柔らかさ。からだ全体がふわふわ浮くような心地。
苦しくなってちょっと離れようとすると、やんわりと頭を押さえて戻される。萌え。
ベッドに移動して、一通り愛撫を受けたところで、呼吸が苦しくなって休戦要請w。腕枕されて一段落…してたのはものの2、3分で、またキス。苦しいんだってば。
このままじゃくたくたになるな、と踏んで、強引に攻守をひっくり返す。テイさんの細くて真っ白な首筋にキス。耳の凹凸を丁寧になぞるように舌を這わせる。
おや。テイさん、敏感ですね?声出す派ですね?私、初めてです。こういう男のひと。
初めてだけど萌えるもんですね。もっと気持ちよくしたくなりますね。実はテイさんが、私にとって記念すべき2人目の人で。
恋人は攻め好き恥ずかしがり極度のくすぐったがりで、何もさせてもらえないので、私、男のひとのからだを本格的に愛撫するの、初めてなんですよね。
初めて会う、のは、あんなに緊張したのに、こっちの初めては我ながら冷静で。
女性誌で読んだハウツーとかの記憶を淡々と掘り起こしたりしていましたw。
鎖骨。二の腕。おへそ。脇腹。背中。膝のうら。足指。
探るように、キスしたり舐めたり口に含んだり甘噛みしたり。
乳首に唇をつけたら「あ。ダメ…」と掠れた声。萌え。
…やべぇ、楽しいなw。たまらん。やめられませんな。オヤジか私は。
内ももでじらしてたら、私の手を握って「して。お願い」。紅潮した顔。萌ええええ。
一気に口に含む。唇は力を入れ過ぎないように、舌は前面裏面側面の全てを使って。頬の内側でやわらかく摩擦したり、先端を舌の裏側で挟んで、舌を回転させたり。
片手は繋いだまま。テイさんが漏らす声が子宮を直撃。
頭はすっきり冴えてるのに、もうテイさんが気持ちいいのか私が気持ちいいのか判断がつかないくらいにぐちゃぐちゃに熱くなってもいたりして。
そうこうしてると「もういいから。こっち来て」というテイさんの声。
ええー。つまんない。もっとしてたい。最後までしたかったのに。
と内心思ってたつもりが、顔に出まくりだったみたいですw。
「そんな不満そうな顔しないの。」と笑いながらたしなめられ、キスされて、キスしながらテイさんが入ってきて、やけにすんなり繋がって。
あとはもうなすがまま。テイさんの声と私の声と水っぽい音とビョークの歌、をBGMに絶頂。気絶するように爆睡。
目が覚めるとテイさんの腕の中。もそもそ起きて、勝手ながらお風呂を拝借する。ちなみにシャンプー・トリートメント・ボディソープが全部マシェリだった。乙女かw。
髪を乾かし終ってぼーっとしてると、テイさんお目覚め。
「こっちおいで。」と言われてベッドに戻り、抱き締められる。お早う。
一晩中腕枕で疲れただろうから、今度は私がテイさんの華奢な体をだっこする。
テイさんがぽつぽつ話し出す。最近、精神的に弱っていること。失恋のこと。今の会社を選んで関西を離れたのが、間違いだったんじゃないかと思っていること。
自分の弱さ。自分の冷酷さ。女の子が嫌いだけど好きなこと。自分がわからないこと。まあ、正直ツッコミどころがない訳じゃなかったんだけどw。
自分の役どころは解ってるつもりなので、ただ「うん、うん」と話を聞く。
テイさん、ついに泣き出す。最初はさすがにヒきましたけどw、なんか可愛くて、髪を撫でたり背中をぽんぽんしながら、泣き止むまでだっこし続ける。
泣き止んだテイさん、再び睡眠。ミッション完了かなと判断、その間にこっそりおいとま。
鬱な気分紛らわし要員+悩みの吐き出し口として、この1回で終わるでしょ。
という予想は大きく外れ、たまーーにセックスもする親友兼悩み相談役というへんなポジションに落ち着いて、なんだか仲良く3年半が経過。現在に至る。
現在は、ツッコミどころは遠慮なくつっこむようになりましたw。
男のひとと、セックスを間に挟んで友達になったときの独特の親密さみたいなのって、いいもんだなーということを知れたのが大きな収穫でした。
あと、男のひとのからだを攻める楽しみを知れたのも収穫でしたw。
末永くよろしく。 長々と失礼しました。