前編は以下のとおり
覗き。。惚れた同級生のセックス
後日談として、川口とは違う大学に進学する事となったが、その後も交流が続いた。好か不幸か京子とは同じ大学に進学する事となり、大学生になってから割と親しい仲になった。
川口と京子の関係はお互いに時間がうまく取れなったのと川口の浮気により破局。俺は大学で彼女も出来て、うまくやっている。フレーム無しの眼鏡の似合う彼女は眼鏡フェチの俺には最高の彼女だw
さらに後日談。川口と酒を呑んだ機会に当時の話になり、俺に対して勉学面や友人関係にコンプレックスを抱いていたようで、俺が京子に惚れている事はうすうす気づいていたそうだ。
覗き事件をきっかけに何かできる事はと思い、俺を自宅に誘ったらしい。ただ、さすがにやりすぎたと思ったらしく、しばらく時を置いてからは普通に俺に接してくれるようになったが、当時の俺としては相当ヘコんでいた訳だ。
大学生になってから京子とは1度だけセックスをした。
大学2年の時の話。その日は大学の語学のクラスが同じヤツらと飲みに行っていた。
2次会は仲の良いメンバー数名で場所を変えて飲みなおし。さらに3次会と称して、俺と京子とA・B子の4人でバーに行く事にした。ちなみにA・B子はカップルね。
俺は酒は強くないので口を乾かす程度で1次会からタバコばかり吸っていた。京子とB子はほどほどに飲んでいるようで、頬が上気して2人とも色っぽい。
ここでは男性陣はウォッカトニック。女性陣は店のオリジナルカクテル(口当たりはいいがかなり強いらしい)を飲んでいた。
授業のくだらない話や単位がヤバい話など、どうでもいい会話で盛り上がっていたが、だんだん恋愛の話にシフトしていった。
「で、京子と誠(俺の事ね、仮名だけど)って付き合ってるの?」とB子が言った。
俺はタバコをふかしながら「いやいや、京子は同じ高校ってだけで仲の良い友達ってだけ」とは否定してみたもののまだ完全には吹っ切れていない気持ちでもあった。
「でも、なんだかんだで一緒に行動してるでしょ?」
「授業が一緒のが多いだけだって」
「ふーん。あんまりそうも見えないけどな」
Aも横やりを入れてくる。
「知らないと思うが京子は高校の時から付き合ってる彼氏もいるんだぞ」
「えっ、そうなの?」
2人は驚いている様子だった。川口との事は高校時代にきちんと紹介されていたし、実際3人で遊びに行く機会も何度かあった。
「そういうあなた達は仲良くやっているのかな?」
京子の鋭いツッコミが入り、この手の話からだんだんと外れていった。時間もだいぶ経ち解散になり、A・B子は深夜の街に消えていくようだ。
「誠、ちゃんと京子を送っていくんだぞw」
Aから厳格な指示を頂いた。たしかに京子はだいぶ飲んでいる様で、足取りもおぼつかない。危なっかしいので腰に手を回し、駅まで送っていく事にした。
「なぁ、大丈夫か?結構飲んだだろ?」
「う~ん、大丈夫じゃないかも」
甘い吐息が耳元をくすぐる。
「大丈夫じゃないなら川口でも呼ぶか?」
「ううん・・・誠くんには言ってなかったけどずいぶん前に別れたの」
川口とはつい最近も交流があったがそんな話は全く聞いてなかった。
「なかなか時間もあわないし、一緒にいる時も女の子からの着信が頻繁にくるし」
「あいつも八方美人な所があるし、京子の勘違いじゃないの?」
「見ちゃいけないって思ってたけど携帯のメールも見ちゃったし」
フォローのしようがなかった。
「愛してるとか昨日は良かったとかそんな内容」
「・・・悪い」
「こっちこそごめんね。もう実際吹っ切れてるからいいんだけどね」
しばらく沈黙のまま駅への道を歩んでいった。沈黙を破ったのは京子だった。
「あ~あ。誠くんが彼氏だったら良かったかも。誠実そうだし」
「え?そんな事無いよ。それにこんな冴えないヤツじゃ似合わないでしょ」
「いやいや謙遜しちゃって。そういえばC子ちゃんとはうまくいってるの?」
C子は1年の時に付き合っていた子だ。同じサークルの子で、コンパの帰りに告白された。
妹みたいな感じで可愛かったんだけど、付き合っていくうちに俺の冷めた態度(よく言われる。そんな事無いのに)が本気じゃないって感じたようで向こうから別れを切り出された。
その後、サークルに居づらくなって辞めたんだが。
「それこそもうずいぶん前の話だな。振られたよ」
「ご、ごめんね・・・」
「いいよ。こっちも吹っ切れているし、お互い様って事にしておこうw」
「・・・うん・・・そうだねw」
そんな感じで駅に到着した。
「気をつけてな。かなり飲んでるし」
「うん、もう大丈夫だと思う。じゃあ誠くんも気をつけて」
といいつつも足元はフラフラ。構内に向かう階段で躓きそうになったので倒れる前に手を貸した。
京子の体を引き上げる際、うるんだ瞳とほんのり赤くなった艶やかな表情を見て、本能的に唇を奪ってしまった。
「・・・あっ・・・悪ぃ。つい」
そういい終わらないうちに京子のほうからキスをしてきた。
「うん・・・・ねぇ、もっと・・・」
もう止まらなかった。コインロッカーのある人影の無い方へ行きキスをする。京子も積極的に舌を絡めてくる。お酒と香水の入り混じった官能的な甘さ。
経験の浅い俺はこれだけでもイってしまいそうだった。
「・・・ねぇ、ホテル・・・行こ?」
京子が耳元でささやく。はぁはぁと耳に伝わってくる吐息がいやらしい。
タクシーを拾い、バックミラー越しに見える運転手の冷たい視線をよそに何度もキスを交わしながらラブホへ向かった。
ラブホへ到着する頃には俺の酔いは覚め、あの憧れの京子とラブホにいるという感動と極度の緊張に包まれていた。
「シャワー浴びてくるね」
そういうとすぐにシャワールームに消えていった。
シャーッという水音の中、高まる鼓動。C子とは何度かセックスしたがここまで緊張した事はなかった。シャワールームの扉が開き京子が言った。
「・・・誠くんもおいでよ」
心臓がバクバクいいながら俺はシャワールームへ向かった。(次回へ続く)