告白体験談
先月の休みの日のことです。
本当はその日、彼氏と遊びに行くはずだったんだけど、
前の晩につまらないことで口論になって、結局大げんか。
泊まっていくはずだった彼氏は怒って帰ってしまったのです。
それで次の日の昼間、しょうがなく部屋で一人でごろごろしてたんですけど、
退屈でしょうがなかったので(ちょっとした興味もあったし)2ショットチャットに入ったんです。
どこのチャットだったかはもう忘れちゃいましたけど、背景が黒だったのは覚えています。
地域別に別れていたので、私の住んでる地域を選択して部屋を作って待っていました。
”退屈なのでお話ししませんか”って感じだったかな。
作ってすぐに何人かの男の人が入ってきたけど、
みんなすぐに電話とか会おうとかって話ばっかりだったので、
(いきなり下着の色を聞いてきた人もいました。あと、やりたいの?とか濡れてるの?とか・・・)
それはさすがにちょっと嫌だったので、そういうのが目的じゃないことを言って謝ったりしてたんですが
いきなり落ちていく人や逆ギレする人、それでもしつこくソッチ方面の話する人ばっかりだったのです。
(あ~、なんかやだなぁ、でもこんなもんなのかなぁ)
って思って部屋を閉じかけた時でした。○○さんという、一人の男の人が入ってきました。
「こんにちは。彼氏とケンカでもしたの?」
いきなりずばりを言い当てられてびっくりしました。
「こんにちは。どうして分かったの?」
「何となくそんな気がしたんだ。よかったらちょっと話しませんか?」
もう部屋を閉じようと思ってた筈なんだけど、その人の口調がソフトだったので
「いいですよ」
とつい返事してしまったのです。
「いくつなの?」
「24才です。○○さんは?」
「僕は35だよ。君からすればおじさんかもね」
「そんなことないですよ」
とまぁ、最初はこんな感じの他愛のない話から始まって、彼氏とのことや、
どんな感じの仕事してるのかとか、そういう話題が30分くらい続きました。
「よくここに来るの?」
「いえ、今日はじめて。○○さんは?」
「僕はちょくちょく来てるよ。ここはいろんな女の子が来るから」
「やっぱり出会ったりとか?」
「そうだね、相手が気に入ってくれればだけど」
「えっ、じゃあ私みたいなのは、かずさんからしたらつまらないんじゃ・・・」
ちょっと好感を持っただけになんだか申し訳ない気分になって、
ついそんなことを聞いてしまったのです。
「いやぁ、そうでもないよ。出会いだけに拘ってるってこともないし。普通の世間話でも
充分楽しいし、ソッチ方面ならチャットで気持ちよくさせてあげたりすることもあるし」
「え、チャットでですか?」
「そうだよ。テレフォンセックスって知ってるかな?アレのチャット版だよ」
「そうなんだ・・・」
今にして思えば、前の日に彼氏とケンカしちゃったことでどこか満たされない気持ちが
わたしの中にあったのかも知れません。
次に口にした言葉にわたしは迷いつつも同意をしてしまったのです。
「もしよかったら、体験してみる?無理強いする気はないし、嫌だったら
はっきり嫌って言ってくれていいんだよ」
「え・・・」
心臓が急にドキドキしてきました。
どうしよう・・・そんなのできるわけない・・・・。そんな頭の中の声とは裏腹に、
私の指は全然違う言葉をタイプしていました。
「……本当にチャットだけでいいんなら」
「いやだと思ったらすぐに言ってくれていいからね。本当だよ」
念を押すような言葉にわたしは吸い込まれるように
「はい・・・お願いします」
とタイプしていました。心臓はもう、すごい勢いでドキドキしていて、胸が重くさえ感じられました。
その後、彼とのチャットセックス(仮想セックス)で自分で触ってしまいました。
このまま終わっちゃうのはいやだな・・・・。
漠然とそんな考えがわたしの心に浮かんできます。でも・・・・。
「今日は楽しかったよ。良ければまたお話ししましょう」
わたしの迷いを煽るようなレス。
「あ、あの」
「どうしたの」
わたしは部屋の時計を見ました。午後二時過ぎでした。
チャットをはじめてからまだ一時間半くらいしか経っていませんでした。
わたしは無意識のうちに深呼吸していました。からからに乾いた喉がごくんとなります。
「あの・・・・。もし迷惑でなければなんですけど。今からお会い出来ませんか?」
自分でも信じられないことをタイプしていました。
「えっ?」
わたしの予想外のレスに彼も驚いているのが分かります。
「僕はかまわないけれど。いいのかい?からかってるんじゃないだろうね」
「本気です」
わたしは携帯に手を伸ばしていました。結局昨日以来彼氏からの着信はありません。
というより、その時はもう、彼氏のことなどどうでも良くなっている自分がいたのです。
「分かったよ。じゃあ、どこで待ち合わせしようか」
わたしは自分の最寄り駅から20分ほどのターミナル駅を指定しました。
そこの駅ビル内の噴水のそばで待っていると。
「分かった。では着いたらココに電話してくれるかな」
携帯電話の番号が画面に表示されます。わたしはそれを自分の携帯に入力しました。
「では、またあとでね」
「はい、よろしくお願いします」
わたしはすぐさま簡単にシャワーを浴びると新しい下着を身につけました。
それまでつけていたのと似たような感じですが、レース部分の面積がより増えたものです。
色はごく淡いブルー。同じ黒だけど襟ぐりが大きめで半袖のカシュクールに少し短めの
白いプリーツスカート、お気に入りの銀のネックレスをつけるとメイク直しをして私は家を出ました。
電車が一駅、一駅と目的地に近づくたびに胸がはずむのが分かります。
こんな気持ちで人に会うなんて、はじめてのデートの時以来じゃないでしょうか。
久しぶりに履いたヒールの高いミュールのせいもあって、なんだかいつもと視界が違う気がします。
待ち合わせの場所に着いたのは指定した時間の10分前でした。
あたりには同じような待ち人がたくさんいます。
わたしは肩にかけたトートバッグから携帯を取り出すと教えてもらった番号にかけてみました。
発信音のあと、電話はすぐに繋がりました。
「はい」
はじめて聞く彼の声は、なんて言うんでしょう、高すぎず、低すぎず、
チャットのイメージそのままのクールさをたたえた、それでいてどこか暖かみを感じる声でした。
「あの、さっき言っていた場所に着いたので、お電話させてもらいました」
彼の声を聞いたときから、明らかにわたしは舞い上がっていました。
「こんにちは。多分、君の後ろから歩いていると思う、そのまま待っていて」
彼の言葉にわたしは慌てて後ろを振り返りました。
携帯電話を畳みながらわたしの方に向かって近づいてくる一人の男性が見えました。
ゆったりとした黒のジャケットに、淡いグレーのチノパンで身を包んでいて、
身長は175cmくらいでしょうか。中肉で癖のない髪はきちっとセットされています。
穏やかな微笑みを浮かべた彼は、わたしの目の前に立つと会釈をしました。
「こんにちは。失礼ですが△△さん、ですか?」
「あ、はい、そうです、あの、はじめまして」
わたしも慌てて会釈しました。思わず顔が赤くなります。
「はじめまして。結構待たせちゃったかな?」
「い、いえ、わたしも今さっき着いたところです。あの、今日は無理を言っちゃってごめんなさい」
「無理だなんてとんでもない。お会い出来てうれしいですよ」
穏やかな笑顔・・。笑顔がすごく魅力的で、私の方を見つめる瞳に吸い込まれそうになります。
「お昼はもうすんだの?」
「いえ、まだ、です」
「じゃあ、この近くに旨い蕎麦屋があるから行ってみない?蕎麦がいやなら他の店でもいいよ」
「あ、いえ、ご一緒します」
近くのデパートの上階にあるそのお店は高級そうな感じでした。
「ここは関西風のだしだからね。おいしいよ」
「そうなんですか」
バカみたいな返事しかできない自分に少しいらだちながらも、私は緊張しきって黙りこくっていました。
「どうして僕と会おうと思ったの?」
「わたしにも、よく分からないんです。でも多分・・・」
そこから先が上手く言えません。言っちゃうと、身体の力が抜けていきそうな予感がするのです。
おなかの下の方がぎゅっとなるのが分かります。
わたしの不審な態度に彼は何も言わずおかしそうに笑うだけでした。
「・・・ごちそうさまでした」
「いや、付き合わせて悪かったね」
自分の分は払うつもりだったのですが、彼に止められて、結局おごってもらう形になりました。
「それじゃ、行こうか」
「・・・・はい」
すたすたと歩いていく彼に、わたしは黙って付いていきました。
駅ビルの駐車場に停めてあった車に同乗し、向かった先は海沿いにある有名な高級ホテルでした。
既に部屋は取っていたのでしょう。フロントでキーを受け取るとエレベーターで最上階へ。
「さぁ、入って」
招かれて入ったお部屋は、とても広くて、これがスウィートって言うんでしょうか?
中の調度品も高そうな物ばかりです。
こんな部屋に入ったことのない私は一人で目を丸くしていました。
「すごいお部屋ですね・・・」
わたしはもう、それだけを言うので精一杯でした。
「気に入ってもらえたかな」
ジャケットを洋服掛けにかけた彼はゆったりとした足取りでわたしに近づくと、
背後からわたしの肩に手をかけました。
「バッグはそこに置くといいよ。」
「は、はい」
彼の手が肩に触れた瞬間、身体に電撃のようなものが走ったのをはっきりと覚えています。
わたしのあの部分がじわっと湿り気を帯びていくのが分かりました。
わたしは必死に平静を装ってバッグをソファの上に置きました。
自分の身体の変化を悟られたくなくて、ごまかすようにわたしは窓辺に近づきました。
「ステキな景色ですね・・・」
声が引っかかって最後のほうがかすれたようになります。
「海がよく見えるでしょう?だからこのホテルにしたんだ」
いつの間にか背後にいた彼がごく自然にわたしの腰を抱いてわたしのそばに寄り添っていました。
もう、ダメでした。全身の力が抜けて膝が笑いそうになります。
ぐったりとなって彼にもたれかかるようになった私をそっと肩で支えて、
彼は、あの柔らかな微笑みをわたしに向けました。
「どうしたの?」
わたしは何も言えず、無言で見とれていました。
「可愛い」
そういうとわたしの頬を撫でるようにして、そっと私にキスしました。
触れるか触れないかくらいの優しいキス。それだけでわたしは息が止まりそうになりました。
無我夢中で彼の身体にしがみつくと、今度は深々とキス。
差し込まれた彼の舌先がソフトにわたしの舌を突いたかと思うと、歯の裏側や上あごなどを
くすぐるように滑っていくのに、わたしは全身がとろけるような錯覚を覚えました。
「ん・・っ・・・んん」
自然と声が漏れていきます。
わたしがおずおずと舌を差し出すと、絡まった彼の舌先があくまでソフトに
わたしの舌をなぞっていきます。そして、いきなり強い力で吸い上げられました。
瞬間、頭の中が真っ白になります。気づいたときわたしは背後から抱きしめられていました。
チャットの時のように、おなかのあたりから、すーっとなぞるような彼の指先。
それと合わせるように首筋を生暖かい何かがゆっくりと這っていきます。
「はぁ・・・・んっ」
身をよじるわたしに構わずに胸のふもとまでたどり着いた彼の指先が、
ぞわぞわ・・・・という感触と共にわたしの敏感なポイントまで一気にたどり着きました。
軽くつままれたかと思うと、じわっとかけられた力が、強くなったり弱くなったり・・・・。
同時に耳たぶを甘噛みされ、舌先が耳全体を嬲っていきます。
「ふぁあっ・・・・んぁ」
我慢していた声がどうしても漏れていきます。
「可愛いよ、もっと可愛い声を聞かせて」
彼の甘いささやきが耳から飛び込んできます。再び、彼の手がおなかの方へ戻っていました。
彼の指先がそっとカシュクール風ブラウスの裾をめくりあげていきます。
少しひんやりとした空気がわたしの火照った身体にとても心地良い感覚を与えてくれます。
胸のすぐ上で引っかけたようにめくりあげられて、ブラがむき出しにされました。
「はずかし・・・・い・・・」
自分のものとは思えないほど淫靡な声が出ていました。
そして、ついばむような軽いキス。同時に、滑らかな手つきでブラのホックが外されていました。
あの奇妙な開放感と共にブラがすっとめくりあげられ、外気がわたしの胸をそっと包みました。
「とてもキレイだよ」
「あぁん・・・、そんな・・・」
手を触れずに、じっと見つめる彼の視線を感じてわたしは胸を震わせました。
「あまり見ないで。すごく、恥ずかしい・・・・」
彼の温かい手がわたしの両胸を下から持ち上げるように掴んでいました。
「それに・・・ココが感じさせてって言ってる。すごくエッチなおっぱいだ」
すでに固く尖っていたわたしの敏感な先っぽをつまみ上げると、
服の上からの時の愛撫にくわえて、指先でかき回すようにしたり押し込んだり・・・。
「んぁっ・・・・っくん・・・あああっ」
びく、びくん、と身体が震えのけぞるのを止めることが出来ません。
息も絶え絶えになったわたしはこれ以上立っていられそうにありませんでした。
そのことを敏感に察した彼は、
「ベッドに行こうか」
彼の耳打ちにわたしは無言でうなずきました。
次の瞬間、わたしはひょいと彼に抱え上げられたのです。
「えっ・・・」
俗に言う、お姫様抱っこをされたわたしは慌てて彼の首根っこにしがみつきました。
わたしはそう重い方ではないと思いますが、それでも普通の女の子くらいの体重は
間違いなくあります。そんなわたしを軽々と抱き上げてベッドルームに運んでいく彼に、
驚きとときめきを隠せませんでした。
そっと下ろされたわたしのミュールを黙々と脱がし、
呆然とベッドの上に座り込んでいるわたしのそばに彼もすっと腰をかけました。
「足を開いてごらん」
膝を立てて座っていたわたしはゆったりと閉じていた脚を開いていきました。
スカートがそれにつれてめくれていきますが、わたしはそれを隠すことが出来ませんでした。
どうしよう・・・・恥ずかしいくらい濡れているあの部分を見られちゃう・・・。
そう思いつつもどこかそれを見てもらいたがっている自分がいることに、
私ははしたないくらい高ぶっていました。
目を伏せ、息を吐いて脚をどんどん広げていきます。腰が勝手に揺れてしまうのが分かりました。
横からわたしを抱くようにしていた彼の両手がわたしの両膝を掴んで、
固定するかのように押さえられました。
「エッチな匂いがする」
もう、私は視線を合わせることが出来ませんでした。かっとなった顔を反らして、
かすれたような小さな声で、弱々しく否定するだけです。
「やだ・・・そんな・・・こと・・・ありません・・んっ」
いつの間にかつま先立ちになった脚が震えていました。
「ほら、可愛いショーツが濡れてるよ」
あくまでも淡々とした口調でわたしの羞恥心を煽るささやき。
「やだ・・・・そんなこと・・・・言わないで・・・・恥ずかしいですぅ・・・・」
「恥ずかしいって言いながら、こんなに感じてる・・」
のぞき込むような彼の視線を感じ、さらに熱いものが溢れでるような、
おしっこにも似た脱力感を感じて、わたしは大きくため息をついていました。
(ああ・・・・もう・・・だめ・・・・)
わたしの頭の片隅の理性のかけらがそう言ったような気がします。
「お願い・・・もう・・・・」
意味不明なつぶやきを漏らすわたしに彼はあくまでも淡々としていました。
「ん?どうして欲しいのかな。ちゃんと言わないと、どうしようもないよ」
「・・・おねが・・・い。いじわるいわないで・・・」
「どうするのかな」
「きもちよくしてほし・・・・い・・の、んぅ・・・」
自分の言葉にどうしようもないみだらさを感じて一人身体を震わせてしまいます。
もどかしさで全身が熱くなります。
「お願い・・・・」
頭が変になりそうになって、わたしはもう、恥ずかしさに構っていられませんでした。
吐き出すように漏れたわたしの言葉に彼はあの柔らかな微笑みをわたしに向けてくれました。
へなへなとベッドに倒れ込む私のお尻を持ち上げたかと思うと、
張り付いたショーツがあっというまに引きはがされました。
力無く投げ出されたわたしの両脚を、当然のように開かされます。
「あぁ・・・・」
溢れたみだらな液体がおしりの方まで垂れてくる、なんとも言えない感覚のあと、
全身が小さく震えました。
もうすぐやってくるであろう快感の期待に震えていたのです。
けれど、その期待はすぐに裏切られました。
わたしの両膝をがっちりと掴んだ彼は、視線と言葉でわたしを嬲るだけで、
指先を触れようともしません。もどかしいような切ないような感じがしました。
「んっ・・・やだ・・・お願い・・・・これ以上じらされたら・・・」
びくん、びくんと自分の身体がうごめくのが分かりました。その時わたしは気づいたのです。
快感を求めそのために浅ましく惨めな姿を晒す自分自身に快感を覚えていることに。
「やぁ・・・だ・・・・・ああっ」
ひとりで高ぶり、鋭敏になったその部分に何かが触れる感触がしました。
「あ、あ、あぁぁんぅ・・・・!!」
爆発するような快感にわたしは絶叫していました。
頭の中が真っ白になり、熱い何かが一番敏感な部分からはじけ飛んだような気がしました。
そして、何も聞こえなくなりました。
「んん・・・」
温かい何かが身体を包んでいました。ムッとするような熱気が顔に当たる、
そんな感覚にわたしは目を開けました。
「大丈夫かい?」
痺れたような感覚がすっと消えていき、そこでわたしは抱っこされていることに気づきました。
「え?」
そこは浴槽の中でした。
大きな浴槽の中でわたしはかずさんにお姫様抱っこされた状態でいたのです。
わたしもかずさんも一糸まとわぬ姿です。急に気恥ずかしさがこみ上げてきました。
「ごめんなさい・・・、わたし」
無意味な謝罪の言葉を口にして、私は首にしがみついて胸に顔を埋めるようにしました。
「とても可愛かったよ。すごく気持ちよかったんだね」
彼は微笑むとわたしの頬に軽いキスをしました。
「暖まったかい?身体を洗おうか」
「え、あの、はい」
とまどうわたしをそのまま抱き上げて浴槽から立ち上がりました。
服の上からでは分からなかった筋肉質の身体付きに目が奪われます。
そっと私を床に下ろすと、ボディーソープのボトルから出した液体を手で泡立てました。
「そこに立って向こうを向いてごらん。身体を洗ってあげるよ」
「え、でも」
「いいから」
わたしを壁際に立たせると背中を泡だった手のひらで撫でるようにしました。
ぬるりとした手のひらの感触に背筋がゾクゾクします。
肩甲骨のあたりから首筋に回った手が肩、鎖骨ときて、脇腹をすり抜けたかと思うと前に回って、
まだ興奮さめやらぬ体のわたしの二つの胸を持ち上げるようにしました。
「んっ・・・・そこ・・は」
ボディーソープでぬめった手のひらで揉みしだかれて、
わたしはたちまち普通に立っていられなくなりました。
壁に手を突いて必死に身体を支えるわたしに構わず、
なめらかに動く指先がまだ鋭敏さを失っていないわたしの先端を弾くように転がします。
「あっ、やっ、あぁっ」
快感に震えるわたしの声が浴室内に反響して、普通よりも大きく聞こえます。
強めにつままれた先端がぬめりで滑ってつるんと弾かれる、それを何度も繰り返されて、
わたしの声はどんどん大きくなってしまいます。
「はっ、ああ、あああぅっ」
ひときわわたしの声が大きくなったところで、彼の指先は脇からおなか、両肩に戻って二の腕、
という風にわたしの敏感なポイントから逸れていきました。
「はぁ・・・・・・・」
安心したような残念なような複雑な気分でため息がでました。
しかし、ひと息つけたのはそこまででした。
「両脚を開き気味にして立ってごらん」
淡々とした口調の彼の指示。とまどいつつもわたしは彼の言うとおりにしました。
再びボトルからボディーソープを手にとって泡立てると、彼はわたしの足下にしゃがみ込みました。
「足を浮かせてごらん」
彼に言われるままにそうすると、足の裏、指の間と彼の指先が動いていきます。
くすぐったい感覚に身を任せながら反対側の足もそうしました。
そしてアキレス腱から脛、ふくらはぎと今度は両方同時に指先が滑っていきます。
太股の外側に回った手が少しづつ上昇してきました。
「きれいな脚だね。無駄な肉が全然付いてない」
「そうですか?そんなこと言われたのはじめてです」
彼の賞賛の言葉にわたしは単純に喜んでいました。
「ほんとだよ」
言いながら、彼の指先がちょうど腰の真横まで上がってきました。
「お世辞でも、うれしい・・・・ぁんっ!」
不意を突かれてわたしは大きな声を出していました。
何?そう思いながらも突然発生した奇妙な感覚をこらえきれず、
腰をくねらせてわたしはもう一度壁に手を突いていました。
ちょうど、骨盤の骨のラインを彼の親指が少し強めになぞっています。そんなところが感じるとは
思っていなかった私は、驚きつつもふらつく身体を懸命に壁で支えていました。
「んっっ・・・・あっ、やっ」
そんな彼の指先に翻弄されるわたしを尻目に、彼の指先は脚の付け根ヘ移動していました。
ぐっ、ぐっ、と彼の指先が押し込むようになぞるたびに、私はなすすべもなく腰をくねらせるだけです。
「んはぁ・・・・やぁっ」
アンダーヘアーのあたりをやわやわとひっかくようにしたとき、
こらえきれず泡だらけの身体のままその場にへたり込んでいました。
大きく息を荒げているわたしの身体に、少しぬるめのシャワーが浴びせられました。
流れ落ちた泡が床を流れていくのを呆然と見ている私に彼は穏やかに微笑んでいました。
「座ったままでいいから、こっちを向いて両脚をひろげてごらん」
優しい口調の彼にわたしはのろのろと言われるままに動きました。
両手を床について身体を支え、腰を彼に向かって突き出した状態でゆっくりと脚を広げます。
恥ずかしげもなくむき出しに晒されたわたしのその部分に、
ぬるめに調整されたシャワーのお湯が浴びせかけられました。
勢いよく吹き出すお湯の束に、むず痒いような甘い快感が走ります。
「あぁん・・・」
軽くのけぞりながらわたしは声が出るのを我慢しようともしませんでした。
いつの間にか差し込まれた彼の指先が、わたしのそこをそっとなぞるようにうごめいています。
何もつけられていない指先に、ボディーソープとは違った種類のぬめりがまとわりついているのが
はっきりと分かります。シャワーの水音にかき消されて聞こえない音が、わたしの身体の奥から
かすかに伝わってくるのです。一瞬離れた指先が今度は下に潜り込みました。
おしりの割れ目をなぞるように動いたかと思うと、
少し上に戻ってお尻の穴の周囲をもみほぐすようになぞるのです。
「ふぁぁ、ぁん・・だ・・め・・・・・」
くすぐったさに混じっておぞましくも感じる奇妙な感覚に力が抜け、わたしは声が出ませんでした。
はしたなく腰をがくがくとうごめかして身もだえするだけです。
そんな感覚がいつまでも続くかと思われたときでした。
「あぁんっ!」
ようやく戻ってきた彼の指先が、
シャワーに負けじとぬめりに溢れかえるわたしの中にそっと差し込まれました。
びくん、と身体が震え、無意識のうちに差し込まれた指先を、
私のあそこが締め付けるようにうごめきました。
「はぁぅ・・・っ」
震える爪先に自然と力が入ります。
「あっ、あっ、ああっ、あああっ」
ほんの少し曲げられた彼の指先が、
わたしの中のぬめりを掻き出すようにゆっくりと出し入れされていきます。
「はんっ、はぁんっ、あ、あ、あ、ああぁぁぁぁぅんっ!」
そして、彼の指の動きと合わせるように漏れていた声が、浴室内いっぱいに響き渡った瞬間、
その部分を中心にして痺れるような甘い、熱い感覚がほとばしりました。。
「あぁぁぁぁぁっ、あぁぁんっ!!」
それは多分絶叫に近かったと思います。
痺れと震えが全身を包んだとき、わたしは絶頂に達していました。
しばらくして、ぐったりとなったわたしの身体を力強い腕が抱きかかえるのが分かりました。
もうろうとした意識の中で、重力を失った身体がひんやりとした硬質感のある空気に
包まれたのが分かりました。そのまま、そっと床に下ろされましたが身体に力が入らず、
彼の身体にしがみついて寄りかかるように立つだけで精一杯です。
「大丈夫?しっかりして」
遠くの方で優しい口調の彼の声が聞こえますが、わたしは返事すら出来ませんでした。
やがて、バスタオルの柔らかな感触がわたしの身体をそっとぬぐっていきました。
水滴がぬぐわれたわたしの身体は、再び下半身をすくい上げられて抱きかかえられました。
そのまま部屋を横切った彼は、何も言わずわたしの身体をベッドに横たえて姿を消しました。
シーツの冷たい感触がわたしの意識を少しづつはっきりさせていきます。
けれど火照った身体からけだるい脱力感はなかなか抜けず、汗ばんだ身体が少しずつひんやり
していくのを感じながら、わたしはぼんやりとベッドルームの天井を眺めていました。
すぐに、水の滴る身体をバスタオルでぬぐいながら彼がベッドサイドに戻ってきました。
それを呆然と眺めるわたしにあの優しい微笑みを向けながらバスタオルで身体を拭いてくれました。
身体を拭き終えた彼はわたしのそばに腰掛けると、わたしのおでこに手を伸ばしました。
乱れておでこに張り付いたわたしの前髪をそっと撫でつけるとそのままおでこに軽いキス。
「もっと感じさせて欲しい?」
もうこれ以上は無理。さっきまでそう思っていたはずなのに、
耳に飛び込んでくる彼のささやきはそんな気持ちをどこかに追いやってしまっていました。
「・・・は、い・・・。」
かすれて弱々しい口調で言いました。
「じゃあ、見せてごらん」
「はい・・・・」
わたしはのろのろと両膝を立てると、おしりのすぐ下のあたりを抱えて、大きく脚を開いていき、
むき出しになった股間を彼に晒すように見せつけるポーズを取りました。
何も言わず微笑を浮かべている彼の視線を感じるだけで、
わたしのその部分に熱い何かがどんどん溢れていくのが分かります。
「見て、ください・・・・・・」
言いながらわたしは右手をそこに当てて、
溢れかえるみだらな液体を指先でなすりつけるように動かしました。
自分でもあきれるくらい潤ったそこが、手の動きに合わせてみだらな音を響かせます。
「・・・・さっきイッたばかりなのに、もうこんなになってるんだね」
淡々とした彼の煽り。
「・・・・もう我慢、できないの・・・・」
そんな言葉を口にしているだけで、みだらな欲望がどんどん膨らんでいくのが分かります。
なんてことを言っているんだろう。
そう思いながら、そういう自分自身の浅ましく惨めな姿に例えようのないくらい喜びを感じていました。
そうなのです。辱め晒されることに喜びを覚え、それが達せられなければ自分で自分を辱め、
追い込むこともいとわない・・・・。今まで気付かなかっただけで、私はきっとそういう女だったのです。
「四つんばいになっておしりを僕の方に向けて突きだしてごらん」
「はい・・・」
屈辱的な姿勢をとる快感がますますわたしを揺さぶります。
「自分で広げて見せなさい」
無感動な彼の口調が逆にわたしを高ぶらせます。わたしはべとついた自分のそこを
誇らしげに指で広げて見せました。
「すごいことになってるね。自分でも分かっているんだろ、ほら」
「・・・んぅっ」
突き立てられるように差し込まれた彼の指をなんの抵抗もせずにわたしは受け入れていました。
とたんに、生卵をかき回すような、そんな激しい水音が聞こえてきました。
同時にむず痒いようなじわじわとした感覚がわたしを苛むのです。
「んぅ・・・・ふぁああぁぁ・・・・・ん」
「ほら、エッチな音がしてるよ、こんなに溢れさせちゃうなんて」
今にも崩れ落ちそうな自分の姿勢を保つことに精一杯でした。
すっと抜かれた彼の指がわたしの目の前に突き出されました。
「ほら・・・まだ何もしてないのに本気で感じてる証拠が着いてるね。ほら」
「いやぁ・・・・みせないで・・・」
言いながらその彼の指先から視線をそらすことが出来ません。
べっとりと濡れた彼の指先に、透明な液体に混じって、
白っぽい、ねとねとしたものが混じっています。
「んやぁ・・・・っ、はぁんっ」
再び差し込まれた時、指は二本に増えていました。
曲げられた指先が、お風呂場の時とは逆の方向、
おしり側の壁をこするように出し入れが始まりました。
「ぐちゅっ」とか「じゅぼっ」とかいうようなみだらきわまりない音と共に、
内臓をかきまわされるようなおぞましい快感がわたしの身体を蹂躙していきます。
「んああああっ・・・・はあぁっ、はぁぁぁあああああんっ」
いままでに考えられないくらい、野太いって言うんでしょうか。
とても自分の声だと信じられないくらい、ケモノじみた声がわたしの口から漏れていきます。
「あっ、あっ、ああっ、ああっ、あんっ、あああっんっ!」
かずさんの指がぐるん、ぐるんと全体的にかき回すように動き出しました。
「いやっ、やっ、ああ、はぁぅッ、ああぁぁぁぁんっ!!」
彼のもう一方の手が、わたしのクリを摘まんで、転がすように動き出しました。
「あっ!あっ!あぁぁぁぁんっっっ、ああぁぁぁぁっ!」
そして、生暖かい何かが、わたしのお尻の穴を這うように、突くように、うごめきはじめたのです。
それは彼の舌でした。何か別の生き物のようにうごめきだしたそれは、
今までわたしが知らなかった快感と狂喜をわたしに与えるのです。
「ふぁあうぅっ、ふぁああぅぅっ!あっ、あっ、ああああっ、ダメ、ダメ、いやぁぁぁぁぁっ!!」
ビクン、ビクン、ビクン、とわたしの身体が痙攣した気がしました。
敏感なポイントを三カ所同時に責められるという未知の体験に、
わたしの身体は何度も絶頂へ登りつめていたのです。
意味の分からない絶叫が遠くの方で聞こえています。わたしの声のはずですが、
それが、遠くなったり近くなったりしてやがて、何もかもが真っ白になってしまいました。
そのとき何度達したのか、正確な回数は分かりません。
小さな波が短い間隔で何度も訪れたあと、ゆるやかで大きな快感の波が訪れてきた、
そういう印象なのです。けれど、そこで終わりではありませんでした。
四つんばいの姿勢を保てず、腰だけを突き出すような無様な姿勢でへたり込んでいた
わたしの身体は、いつの間にか仰向けにされていました。
彼の力強い腕がわたしの脚を掴んだかと思うと、
おしめを換えてもらう赤ちゃんのような姿勢にさせられていました。
そのままぐっと広げられ、折り曲げられた脚は膝がちょうど脇のあたりに押しつけられています。
「あぁ・・・」
再び湧き起こった快感の波にわたしは翻弄されていました。
彼の唇がわたしのあの部分に口づけたかと思うと、お尻の穴のあたりから上に向かって、
溢れかえりしたたり落ちるわたしのみだらな液体をすくい取るかのように、
彼の舌がうごめいていました。
「あっ、あっ、あああっ、だめ、おかしく・・・・なる、おかしくなっちゃぅ・・・・・・っ!」
彼の舌の動きがいっそう激しいものになりました。
何か別の生き物がそこにいるのではないか、
そう思えるほど緻密かつしなやかな動きから生み出される快感に、
私はひたすら、うわごとめいた嬌声をあげることしかできませんでした。
「あんっ、ああん・・・っ、やだ、やだ、そんなに、された・・・ら、あんっ、いっ・・・ちゃう、
あんっ、あああっ!」
二回ほどの短い波の後、本命がやってきました。
敏感すぎるほど敏感になったクリを、彼の唇ではさまれて吸い込むようにされながら、
舌先でかき回すように舐められたのです。
快感の波に飲み込まれてどこまでも落ちていく、そんな無重力感が今にも訪れる、
そう実感した瞬間でした。彼の愛撫がスイッチが切れたようにとまったのです。
「・・・・んっ、んぅ?」
高められていた欲望の疼きを突然放置されて、
わたしはまたあの絶望にも似た焦燥感を味わうことになったのです。
「・・・・やだぁ・・・やめないで、お願い・・・」
わたしがそう言うと再び波が襲ってくるのです。
しかし、頂点に達するかどうか、というところで再び彼はその動きを放棄してしまうのです。
それは数回、繰りかえされました。
「おねが・・い、お願い、ちゃんと・・・イかせて・・・・」
そんな風にどうしようもない部分で焦らされて、
はしたない懇願をせざるを得ないわたしのもうろうとした意識に、
どこか含みのある微笑をたたえた彼の表情が飛び込んできました。
「続けて欲しいの?」
「はい、やめないで・・・・イかせて、ください、お願い」
「けど、こうやって焦らされるほうがすごく感じるんじゃない?」
彼のいじわるな言いように納得しつつも、ますます焦燥感を煽られている自分がいました。
「いやだ、いじわる、言わないで、お願い、イかせて、イかせてください・・・・!」
まともな思考能力を放棄したかのように、わたしは夢中でそうつぶやいていました。
そして、愛撫が再開されました。
「はぅぅッ、ああ、あああ、ああああぁんっ、気持ち、いい、気持ちいいよぉ・・・・・あぁんっ」
そして、ほぼ瞬間的に、焦らされていたわたしは絶頂へと登りつめてしまったのです。
荒い呼吸音が世界を支配していました。他には何も聞こえてきません。
時折ビクン、と身体が震えるとき、
わたしの中の牝の器官がそれに同調するように激しく収縮を繰りかえすのが分かります。
それがおこる度に湧き上がる、激しい飢餓にも似た欲望の疼きを
わたしはもはや押さえられそうにありませんでした。
彼の熱く、固く膨れあがった雄の器官で貫かれ、苛まれ、弄んで欲しい。
そして、彼の熱くたぎった雄のしるしをわたしの牝の器官に注ぎ込んで欲しい。
そのあまりにはしたなくあさましい、ケモノじみた望みを、わたしはいつの間にか口にしていました。
「・・・はぁ・・・・・・・。・お願・・・い。入れて、ください、お願い・・・」
その時のわたしは、ぞっとするほど浅ましい表情をしていたことでしょう。
「おねがぁい・・・・。もぉ、我慢出来ない、おちん、ちん、欲しいの、おねがい・・・・・」
「これが欲しいの?」
そんな冷ややかな言葉と共に、私の眼前にそそり立つ男性自身を、
見せびらかすかのように誇示していました。
「ぁん、それ・・・・それが、ほしい・・・・」
並はずれて大きいとはわたしも思いませんが、
はち切れんばかりに膨れあがり、そそり立つかずさんのそれは、艶やかに輝いていて、
わたしの中の牝の本能を刺激するには充分すぎました。
差し出されたそれに、わたしは飢えた子供のようにむしゃぶりつきました。
「んぅ・・・・ンむっ、んはぁ・・・・んく・・・・」
彼の膨れあがった欲望のしるしを口の中で舐め、しゃぶりました。
そんなことをそれも自分からしてしまったのはこれが初めてのことでした。
テクニックなどないに等しいわたしのフェラを、何も言わずに彼は受け入れてくれました。
ひたすらがむしゃらに彼の熱くかたい雄の器官をねぶり尽くそうとするわたしに、
苦笑したかも知れません。
わたしのつたないフェラでも、しないよりはマシだったということなのでしょうか、
彼のものはさらに膨れあがり、脈打っているように感じられだした頃、
「・・・もういいよ、出てしまいそうだ」と彼は私の行為を止めました。
口元に溢れていた自分のよだれを手で拭ったわたしに、またあの優しいキスをしてくれました。
「そろそろ入れるよ」
彼の言葉に、わたしの牝の器官が勝手に反応していました。
「・・はい・・・」
膨れあがる期待に胸がきゅっとなるのがわかりました。
「また、さっきみたいに四つんばいになってごらん」
「はい・・・」
感じすぎてフラフラの身体はのろのろとしか動いてはくれません。
力が入らず、四つんばいの姿勢を保てないわたしは、
腰だけを高く捧げたような無様きわまりない姿勢で振り返りました。
「いいよ、それで。そっちの方がエッチだよ」
「やぁ・・・・ん、そんな、こと、いわないで・・・・」
不意に戻ってきた羞恥の感覚にわたしは一人身をよじりました。
「いくよ・・・」
彼の指がわたしのあそこをぐっと広げるのが分かりました。
「すごいね・・・すごく溢れてる・・・」
「あぁん・・・いわないで・・・」
次の瞬間、何か熱く固いものが押し当てられました。
そして、一気にわたしの牝の器官を貫いたのです。
「んっ、あっ、あああああぁぁっ!」
どん、と何かがわたしの奥底に当たる感覚。
そして、押し当てられた部分から湧き起こるそれまでとは比較出来ないくらいの快感に、
わたしは悲鳴のような甘い叫びをあげていました。
「んんぁああっ、あああ、あああっっぅ!」
同時に、求めていたものが収められた喜びに反応して、
わたしのそこが何度も収縮を繰りかえすのが分かります。
肉体が絡みつく快感は、わたし自身にも感じられるものだったのです。
どん、どん、どん、奥底を突かれて湧き上がる快感のすさまじい波に、
瞬時にわたしの中で何かが登りつめていきました。
「あ、あ、ダメ、いっちゃう、いっちゃうぅっ!」
その言葉を口にした瞬間、また彼のあの冷酷な仕打ちがわたしを待っていました。
奥まで突き入れず、中途半端なところで止められた彼のものを、
激しく震えてわたしのそこがうごめいています。
「んーっ、やだ、やだぁっ、止めないで、止めちゃヤダッ」
今度はゆっくりと、彼の熱く固いものがわたしの中で動いていきます。
じわじわと再開された快感の翻弄に、わたしはびく、びくんと身体を震わせて、
押さえつけられた高ぶりに焦らされ、焦燥感を煽られていったのです。
「あん、あん、もっと、もっと激しく、はげしくして・・・・おねがいっ・・・あああ
・・・いじわるしない・・・でッ、あっ、ああっ、ああああんぅっ!」
その後も、激しい動きとゆるやかな動きをリズミカルに繰りかえされ、
翻弄されたわたしの高ぶりが、勝手に爆発するまでそう時間はかかりませんでした。
「はぁぅぅぅんっ!!・・・ああんぅぅぅっ」
彼の動きと関わりなく、耐えきれなくなったわたしは一人勝手に登りつめてしまったのです。
そして、さらに繋がったままの姿勢で、腰を抱えていた腕をわたしのひざの裏に回し、
驚いたことにわたしの身体をそのまま抱きかかえて立ち上がったのです。
「ひゃぅんっ・・・・んっ、ああんっ!」
繋がった部分に圧力を受けて、わたしの奥底にどん、とそれまでを超える強い刺激が加わりました。
「ン、やぁッ、ダメ、ダメェッ、おかしくなる、またいっちゃうよぉっ・・」
ずん、ずん、ずん、ずん。
抱きかかえられたまま歩くだけで、奥底まで挿入されて突き上げられる部分に
すさまじい快感が湧き起こります。
わたしが連れて行かれたのは、最初に入った部屋にある大きな姿見の前でした。
「ほら、見てごらん、見えるだろ、いやらしい姿とエッチな表情が」
「いやっ、そんなのみたくない・・・」
いいながらわたしは吸い寄せられるように鏡に映る自分の姿をみました。
抱きかかえられ、大きく広げられた脚の間にある、みだらな自分自身の肉の裂け目、
そしてそこから溢れる液体にまみれていやらしく光る彼のものが、
わたしの肉の裂け目を引き裂くようにねじ込まれていました。
そして、とろんとしたどこか焦点のあって無いような目でそれを眺めている、
肌をピンク色に上気させただらしない表情のわたし。
究極にみだらな自分の姿を見せつけられて、わたしの羞恥の感覚が頂点に達した瞬間でした。
「すごい格好だね、もっとすごいものを見せてあげようね」
「やっ、あっ、ああっ、ああぁぁっっんんっ!」
抱きかかえている彼の腕が、ゆっくりとわたしの身体を上下に揺さぶりはじめました。
そのたびに、わたしにねじ込まれている彼のものが、わたしの液体をかき混ぜるように、
ぐちゅ、にちゃ、とみだらな音を部屋いっぱいに響かせてわたしの肉の裂け目を蹂躙するのが、
鏡を通してわたしに飛び込んでくるのです。
「あん、ああん、あん、あんっ、あっ、ああっ、ああんっ、あああああっ!!」
「いいよ、もっと可愛い声で鳴いて、ほら、ほら、ほらっ」
「あっ、ああっ、ああん、ダメ、ダメぇ、そん・・なにっ、され・・・あああっ!あ、ああっ」
彼の力強いピストンとすさまじい羞恥の責め苦の挟撃は、
私の絶頂をいともたやすく呼び覚ますのです。私のあそこが絶頂を迎えて激しく収縮をはじめました。
「・・・おっと」
またしても、わたしは登りつめることにお預けをくらい、焦らされる悔しさに臍をかむ羽目になりました。
「・・・はっ、んっはぁ、も・・・・いかせて・・・・おねが・・・」
抗議の声も満足に出ないわたしを尻目に、彼はわたしを抱え上げたまま再び移動し始めたのです。
「どうせなら、恥ずかしい姿を、沢山の人に見てもらおう、ね?」
「・・・・んぁっ・・・や・・・・・・・」
不安と羞恥におののくわたしに満足そうな微笑みを浮かべて、
彼が連れてきた場所は最初に抱きしめられた窓辺でした。
すでに日は落ちかけていて、窓から見える海は真っ赤に染まっていました。
目に映る美しく開放的な光景と、自分の置かれた状況とのギャップにとまどっていると、
やにわに彼のピストンが再開されたのです。
わたしの視界が上下にゆるやかに揺れだしました。
「ほら、オチンチン嵌められていく姿を、ここから他の人にも見てもらおうよ、ほらっ」
ここは最上階でしかも海に面した窓ですから、どう転んでも他の誰かに見られる心配はありません。
けれど、開放的な外の風景がまともに視界に入る今の状況が、わたしの羞恥を激しく煽り、
高ぶらせていったのです。
「そんな、やっ、・・・あん、あん、いやっ・・・ああんっ!」
ときに激しく、ときにゆるやかに、リズミカルな彼のピストンに翻弄されて、
いとも簡単にわたしの官能は臨界点まで高められてしまいました。
「ダメ、もぉ・・・ダメなの、イッちゃう、イッちゃうよぉ・・ああぁっ!」
「イッていいよ、思いっきりイってその恥ずかしい姿を、外の人に見られちゃえ!」
この言葉にこれまで以上に羞恥を煽られたわたしは、あの獣じみた絶叫に混じって、
またしても信じられないような自分の言葉に酔うように絶頂へ登りつめてしまったのです。
「はぁああん、ああ、あああ、見て、見てぇっ、イッちゃうのぉッ!あああっ!」
なかば気を失うように達してしまった私を、彼はそっと引き抜くと、またベッドまで運んでくれました。
もう、何がなんだか分からなくなっていました。
焦らしに焦らして高ぶるだけ高ぶらせて、イかされてしまう彼の濃厚なセックスに、
わたしはどっぷりと漬かってしまっていたのです。
「気持ちいいかい?」
「・・・ン、ぁ・・・」
息も絶え絶えのわたしはその時満足に受け答えすることすら出来ませんでした。
あれだけわたしが繰り返し繰り返し何度も達したのに、彼はまだ一度も達していないのです。
彼の淫獄は、まだまだ終わりではないはず。
「イきすぎて声も出ないみたいだね」
まだ続くっていうの?恐怖と焦燥と、それを覆すような期待と熱望。
わたしは彼の淫獄の虜囚だったのです。
わたしはけだるい手足をのろのろと動かすと、両膝の裏を抱えるように抱きかかえました。
みだらな虜囚のわたしが取るべき姿は、とどのつまりこれしかあり得ないのです。
じんじんと痺れたようになっているわたしのあそこは、何もせずとも開ききって、みだらな液体を
ひたすらに溢れ、垂れさせていました。
「・・・・きて・・・おねが、い・・・」
絞り出すようなわたしの懇願を彼は何も言わず見ていました。
自然と頬が紅潮して、自分の瞳が欲情に潤むのが分かります。
そして、わたしの身体に覆い被さるのと同時に、彼のとても固いものが、
潤みきったわたしの肉の裂け目に侵入してきました。
ゆっくりと、押し込まれたそれは、わたしの絡みつく肉を味わうかのように、
じわじわと奥へ進んでくるのです。
一番奥にたどり着いたとき、ずんっ、と走った鈍い衝撃を受けて、
それまで何度も貫かれているはずなのに、わたしは今日初めて彼と一つに繋がった、
そういう実感を味わったのです。
「あぁ・・・・ン、きもちい・・・い」
「あぁ、すごいよ・・・・びくんびくんって、締め付けてる・・・」
いいながら、そっとわたしにキスをしてくれました。
わたしも、それを待っていたかのように、
差し込まれた彼の舌に自分の舌を絡め、まさぐりあったのです。
「ん・・・・っむ」
そして、ゆったりと彼がわたしの中で動き始めました。
わたしの折り曲げられていた脚を自分の両肩に担ぐようにしました。
折り曲げられた腰が、深く密着して、彼の分身がわたしの奥深い部分まで挿入されていきます。
「ふぁあ、あ、ああんっ、あん、あん、あんっ」
ゆったりとしたリズムで、奥底をえぐり込むようにピストン・・。
そして、そのリズムに合わすようにわたしは甘い鳴き声を漏らしてしまうのでした。
「気持ちいい?・・」
「はい・・・っ、あ、あぁ、ああん、ああん、ああっぅ」
のの字を書くって言うんでしょうか、クルクルとかき回すようなピストンの後、
わたしの脚を肩から外すと、もう一度、軽いキスをして、わたしの身体を抱きしめたかと思うと、
くるりと回ってお互いの位置を入れ替えました。
「んっ・・・・んっ」
「好きなように、うごいてごらん」
わたしが上になる、騎乗位の格好になったのです。
「は・・・い」
自分の体重でさっきと同じくらい深くねじ込まれた気持ちよさに身を震わせつつ、
わたしはゆっくりと腰を揺すっていきました。
「あ・・・・ン、んっ、んっ、んんっ・・・・」
実のところ、わたしがこの体位を経験するのはこれが初めてのことでした。
最初のうちはぎこちない自分の動きに気を取られてイマイチ集中出来なかったのですが、
慣れてくると、自分の思うように突かれるような感覚をコントロールできることが、
これほどすばらしいこととは思いませんでした。
「くぅ・・・・んっ、あん、ああぁ、ああん、ああん、あっ」
より深く、より強く、自分の思いのままに、彼の分身を味わうことができるのです。
「あん・・・きもちい、い、ですか・・・・?んんっ」
見下ろすように腰を揺すっていると、まるで逆に男の人を犯しているような錯覚に捕らわれて、
どこか倒錯したような気持ちが湧き上がってきます。
「きもちいいよ・・・。でも、こういうのは?」
わたしの心中を見透かしたように、逆にわたしに反撃を加えてきました。
づん、づんっ!わたし自身が深く押し込んだと思った所から、
さらに下から腰を突き上げてきたのです。
「んんっ、あんっ!・・・そんなのっ・・・ずる・・・あああっ!」
一瞬手に入ったかのように思えた主導権は、結局彼の元に戻ってしまったのです。
私の腰を両手で抱えるようにし、下から逆に突き上げられて、私は大きく上半身をのけぞらせました。
「あぁっ、ああっ、あん!あん!ダメ、やだ、ああんっ!だめっ」
みだらな鳴き声をかずさんにあげさせられて、わたしは彼にかなわないことを思い知らされたのです。
不意に、彼が上半身を起こしました。もちろん繋がったままです。
気持ちよさに脱力してこらえきれなくなった私が、彼の首に腕を巻き付けて抱きつくようにすると、
わたしのひざの裏から手をまわして、腰を抱き上げました。
「あぁん・・・あっ、ああっ、ああああ」
そのまま軽く持ち上げるようにわたしの身体を上下に揺すりだしたのです。
「気持ちいいだろ?」
彼は少し切なそうな、それでいて誇らしげな表情で微笑んでいました。
「あんっ・・・は、い、あっ、気持ち、んっ、いいっ、ああ、あああんっ!」
快感にいななくわたしの唇をふさぐように唇を重ねてきました。
「ふぅん・・・・っむ、んっ、んんっ、んんん・・・」
息苦しくなって、背中にまわした手に自然と力が入ります。
そのままパタンと押し倒されて、自然と最初の体勢と似た形に戻りました。
「あんっ、あ、・・・・して、めちゃめちゃに・・・あああぁぁぁんっぅぅぅ!」
彼は、わたしの足首を掴むと、何かに捧げるかのようにわたしの脚をVの字に広げ持ちました。
そして、そのまま狂ったようにわたしの身体を突き上げました。
「ほら、ほら、いくよ、いくよ、」
「あ、ああ、ああんっ、あん、あぁんっ、あん、ダメ、あん、ああ、ン、あん、ああっ」
やがて彼は足首から手を滑らせてひざの裏に手をかけたかと思うと、
そのままわたしの脚を折り曲げるようにしました。またしてもあの屈辱のポーズ。
そして変わらぬ勢いでわたしの牝の器官を破壊せんばかりに突き続けるのです。
「ほら、ほら!ほらっ!」
「んンーッ!や、や、やっ、あ、んっ、ああん、ああああっ、すごい、すごいよぉ・・・・あああああ」
暴れ回る彼の分身に身体の中をひたすらかき回される鈍い痛みと、
それを超える痺れるような快感。
気付いたときわたしの身体はさらに体勢を変えられて横倒しにされていました。
もちろん、惨めな開脚の状態はそのままです。
やや浅い角度で突き上げられながら、彼の指先がわたしのクリに伸びていました。
「あん、あん、あ、あ、っ!や、だ、だめっ、そこだめぇ・・っ、イッちゃう、イッちゃうよぉ・・・・っ!!!」
粘液にぬめった指先で、腫れあがったクリをつまみ上げられて、
わたしは悲鳴とも絶叫ともつかぬ声をあげていました。
びくびくん、と身体が揺れました。彼の猛攻にこらえきれず、わたしはイってしまったのです。
「もっともっとイかせてあげるからね」
のけぞり身を震わせるわたしに構わずに、さらにわたしの体勢を変えました。
横向きの姿勢から四つんばいに無理矢理持っていくと、
イってしまったわたしをさらに突き上げるのです。
「はぅッ、んんっ、はぅぅぅぅんっ、ああ、あ、んはぁ・・・・・・・!!」
もうろうとして声にならない声を挙げるわたしは、腰をつかまれて引き上げられ、
腰だけを突き出した格好で背後から肉の裂け目を暴れ回る分身でかき回され、えぐられ、
みだらな汁を掻き出されるのです。
「ンあっ、んぁっ、んんぁっ、はん、はぁン、も・・・・ダメ、あん、やぁ、あ、あ、あ、あ、ああ!!」
全身が震え、じんじんと痺れたような感覚がわたしを支配していました。
頭の中に響くわたしの息づかいが大きくなったり小さくなったりしていました。
ひたすらに身体を揺すられる奇妙な浮遊感。もうどうしようもない限界がわたしを待っていました。
「あ、あ、あ、あ、あ、だめ・・・、だめぇ、もぉ・・・・おね、が・・・いっ、きて・・・来て・・・・ッ!!」
獣のような叫び声を誰かが遠くの方で叫んでるような気がしました。
「いくよ・・・・っ、いくよ、中に・・・・出すよ・・・・・ッ!」
張り裂けんばかりの声が聞こえた瞬間、おなかの下の方を中心に、熱い何かが爆発しました。
「あぁぁぁぁぁんんっっっ、ああああぁぁぁっっっぅ!!!」
真っ白な光が脳を直撃したような感覚の後、わたしの意識は闇の中に溶けていったのです。
気がついたとき、わたしの中で、熱く固い塊がびくっ、びくん、と震えながら、
もっと熱い何かを吐き出していました。
「・・・んん・・・っ、はぁぁ・・・・・・・っ」
その熱い何か、を身体の奥底で受け止めている実感に、何故か心が震えました。
痺れたようになっている身体は、深い脱力感に包まれていて、
指一本動かせそうにありませんでした。
すっ・・・とわたしを蹂躙していた熱く固い塊が引き抜かれました。
「んっ・・・・」
惚けたようになってぐったりとしてる私を逞しい腕がそっと抱きしめ、身体を包むようにしてくれました。
「大丈夫かい?」
ささやきながら、わたしの額、鼻先、そして唇への軽いキス。
髪の毛を撫でつけるようにしてくれる優しい手つきがとてもくすぐったく感じます。
「・・・・ぅん、大丈夫・・・・です、ふはぁ・・・・」
彼の優しい微笑みが、そこにありました。微笑んで、もう一度キスをしたあと、わたしをさらに強く
抱きしめて、そっと胸に押しつけるように抱いてくれたのです。
わたしは、彼の心臓の音を聞きながら、いつの間にか、完全に眠りに落ちていました。
どれくらい時間が経っていたのかはわたしもよく覚えていません。
目が覚めたとき、ベッドに寝ていたのはわたしひとりでした。
「えっ・・・・」
もそもそと上半身を起こしたとき、隣の部屋から彼が現れました。
バスタオルで身体を拭きながら、わたしのそばに歩み寄ってきた彼は、
あのいつもの優しい微笑みを浮かべていました。
「おはよう。」
何故かわたしは赤面していました。
「シャワーを浴びといで。」
「あ、はい、そうします」
バスローブを羽織ると、けだるさの残っている脚を引きずるようにして浴室に足を運びました。
シャワーを浴びながら、まだ痺れたような感覚に包まれているあそこに触れると、
ぬめった情事の残滓がまだ残っていました。
意を決して指を差し入れると、彼の放った熱いしるしがたっぷりと指に絡みつきます。
シャワーでそれを洗い流し、ゆったりとした浴槽につかると、わたしは目をそっと閉じました。
「お待たせしました」
そばに寄ったわたしを彼はそっと腰で抱いてくれました。
「・・・・。送るよ」
何故か、とまどったような表情の彼は、すぐに表情を変えてわたしにそういったのでした。
来たとき同様、車に同乗したわたしは、自分の最寄りの駅まで送ってもらうことになりました。
小一時間程の、軽いドライブ。私達は本当の恋人のように、その楽しい時間を過ごしたのです。
そして、駅前のロータリーで車を降りました。
「今日は、あの・・・ほんとにありがとうございました。とても、楽しかったです」
「僕も、今日はとても楽しかった。ありがとう」
頭を下げる私に、彼は車のドアにもたれかかるように腰掛け微笑んでくれました・・・。