前編は以下のとおり
サークルの地味系美人
サークルの地味系美人と先輩 続編
N市郊外のベッドタウン。
駅近の賃貸マンション3階奥の角部屋が二人の新居。
玄関入ると右手にトイレと風呂洗面。
左に古いベッドを置いたクローゼット兼客間代わりの洋室。
短い廊下のドアを開けると、まあまあ広いキッチンダイニング。
左手に寝室。向こうはベランダです。
一階には駅からも見える有名な大手のコンビニが入って
分かりやすくて便利です。
葉子も友人の紹介でアジアン雑貨の店のパート販売員として
働いていました。
せっせと仕事をこなし美味しい弁当や食事を作ってくれる葉子を尻目に
会社の子にちょっかいを出したり、武田のセットした女達と遊んだり
最低な行動が止まらない俺に葉子もあきれていました。
「そういうのは、たまたま縁があっただけで、
気持ちが移ったわけじゃないし・・
浮気でも不倫でもないよ。想像するような事、してないし。
愛しているのは葉子だけだし・・・」
等と都合のいい言い訳に終始していた俺は相当なクズでした。
武田が出会い系で捜してきた女子大生二人と
朝まで乱交をしたこともありました。
葉子とは真逆のタイプの女子と遊ぶのが楽しかったのかもしれません。
ここに書きはじめると長くなるので、省略させてもらいますが
色々気まずい事件も重なり、
「もう武田君とは遊ばないで欲しい」
と言う葉子の切ない言葉になんと答えていいか迷いました。
「もうやめるから・・多分、もう遊ばない。飽きたしね」
まだ蒸し暑さの残る9月初め
「明日そっちに行く用事が出来たから、寄っていいか?」
久しぶりの片桐先輩の声は懐かしく
横で聞いていた葉子も目を丸くしてオッケーサインを出します。
隣の県で親の建築業の会社を継いだ片桐先輩は
N市での工機の展示会とかいう催しに来るついでに
夕方には電車でやって来る事になりました。
次の日は新幹線で東京に向かう予定とのことでした。
仕事中も何だかそわそわして、まずい話も知られてしまっているのか
またキツイ説教されないか心配でもありました。
帰ると駅まで迎えに行っていた葉子と先輩が
下のコンビニから出てきたところでした。
久しぶりに美容室にも行ってきた葉子は
最近買ったお気に入りのブラウスに
短めのフレアスカートなんかを穿いて気合が入っていました。
(おいおい、今日はどうしちゃったんだよ?・・
普段もこんな感じでいてくれよ)
久しぶりの先輩は自営の若社長らしくカジュアルなファッションで
185cm以上のデカい体は以前より鍛えられている感じ。
センスのいい甘いコロンの香り。
柔らかそうなパーマのかかったヘアスタイルは
どこか魅力的に見えました。
「おお!!社会人!頑張ってるか?」
でっかい手で握手され、肩をはたかれました。
「葉子も結婚式以来だもんな、可愛くなった・・
というか、いい女になったなあ」
(そうかなあ?ウン、たしかに今日は恰好のせいか・・・いい女かも)
葉子がパートを休んでまでして作った豪華な食事がたくさん並び、
旨い旨いとガンガン食べる先輩を葉子も嬉しそうに見ていました。
「先輩、駅前のビジネスホテルに泊まるっていうけど、
泊まってもらえばいいよね?」
「いや、新婚さんのお邪魔しちゃ悪いし、
それに明日は新幹線早いから・・」
「全然オッケーです。部屋もあります!
先輩!もう心配しないで飲みましょう!」
先輩が好きな楽天イーグルスが今年は強い事
来年のワールドカップは面白くなりそうだって事
会社にもアベノミクス効果が効いてきてるという事
そして、同郷の高校時代から付き合っていた彼女と別れた事
酒の酔いのせいか、ぶっちゃけた身内話が聞けたのは新鮮でした。
久しぶりに見る、先輩の顔を見つめ、話を聞く葉子の笑顔は
最近では見なくなった、学生時代のものでした。
「大好きだけどね」と言った先輩をどんな気持ちで見つめているのか。
薄めの化粧の笑顔の下に潜む俺だけが知っているエロい体。
短めのスカートの裾から見え隠れする
柔らかそうな太ももや白いパンティー。(次回へ続く)
(投稿者 後輩S)