前編は以下のとおり
初体験はサークルの同期の女の子
その日はいつの間にか眠っていた。朝起きると隣にはルミ子の姿はなかった。
あれは夢だったのかとも思ったが、記憶は生々しくある。
そして、テーブルの上には、昨晩の証拠が残っていた。
「なくすと困るから……」と、ベッドで横になって話している時に
ルミ子が外したイアリングだ。確かに昨晩の事は事実だったのだと再認識。
俺は昨晩のことをボーっとしながら思い出した。
酔った勢いで告白もせずにいきなり抱きしめてキス。
そして、それに応えてくれたので勝手に全部OKだと勘違い。
女の子と付き合ったことがなかったし、
AVなんかの変なストーリに影響されていた俺。
酔っていたとは言え、かなり都合のいいように解釈してしまっていた。
後から考えると凄いことをしてしまったものだ……
と、もしもあの場で抵抗されてレイプ事件になっていたらと思うとゾッとした。
その日は普通に学校に行き、講義を受けて帰った。
キャンパスでルミ子とは合わなかった。
しかし、夕方、部屋のチャイムが鳴った。出てみるとルミ子だった。
ルミ子を部屋に上げ、忘れ物のイアリングのことを言った。
それから、昨晩の事をまた言われた。
まさか俺が襲ってくるとは思ってもみなかったらしい。
ストーレトな表現ではなかったが、
俺の事を気の弱い童貞だと思っていたらしい。
気の弱いのも童貞も当たりだ。
俺は正直に童貞で昨晩が初体験だった事を言う。
するとルミ子は、人は見かけによらないものだ……とかなんとか言っていた。
それと、昨晩は危ない日で、あのまま中に出されていたら
妊娠していたかも……とも言われた。それを聞いた俺はまたもやヒヤヒヤ。
今度からはゴムを用意してとも言われた。
それから色々と話をした。
元カレとは完全別れている(噂で知っていた)とか、
童貞なのに経験済みの私でもいいのか? とか、
ルミ子も自分の事を話してくれた。 なんだかんだと話がまとまって、
俺とルミ子は交際することになった。
ただし、二人が交際していることは秘密にしたいと言われた。
俺もそれを了承した。
その日は外で一緒に夕食をとって別れた。
その日以後、ルミ子は帰宅時(夕方)になると、
時々、俺の部屋に寄って行く様になった。
二人の関係は秘密なのでキャンパス内では普通に接していたし、
デートをするにも平日は部屋で会うだけになった。
ルミ子は地元の実家通いなので親の目もあってお泊りは難しい。
門限も一応21時(コンパとか諸々の件で遅くなる場合は別)。
キャンパス近くに駐車場を借りていて車で通学をしている。
実家は車で30分程の距離なので、余裕をみて8時過ぎにはお別れの時間となる。
セックスするにはちと時間が中途半端な感じで、俺もその間は何もしなかった。
週末土曜と日曜は学校が休み。ルミ子とは土曜日に会う約束をした。
ルミ子と付き合い始めて初めての土曜だ。
昼前にルミ子が俺の部屋にやってきた。
俺は車を持っていないのでルミ子の車でドライブデート。
途中、遅い昼食をとり夕方前には俺の部屋に戻ってきた。
ベッドに座って話している内になんとなくそんな雰囲気になって
あの時みたいにキスをしてそのままベッドに……。
今度はルミ子も協力的だった。
いざ入れる段階になって「アレ、ある?」とルミ子。
俺はこの日のために……と、勇気を出して誰にも見られない様にと
深夜のコンビニで買っていたコンドームを取り出して装着。
ルミ子とドッキングした。 あの日とは違って感じて喘ぎ声を出すルミ子。
腰も自分から使って俺を求めてくれた。
しかし、当の俺は全然気持ちよくないのだ。
腰の突きが足りないのだろうと思ってガンガン腰を突きまくる。
少しは気持ちよくなったが、まだまだ。 ルミ子はこれが感じるらしく
「もっと奥まで……」とか喘ぎながら言っていた。
しかし、俺は一向に射精する感じはなく、
とうとう腰を突き過ぎて疲れてしまった。
ルミ子は気持ちよくてイった感じだったし、
あっちの方も萎えてしまったので俺はセックスを中断して休憩することにした。
ルミ子は満足気な笑顔だったが、萎えた俺のアレに目をやり、
それからゴムの中に俺の放ったはずの精液がない事に気付と怪訝な表情になった。
俺がイッてない事をルミ子は直ぐに悟った様で、
「気持ちよくなかった?」と心配そうな感じで訊いてきた。
その場では「そんな事ない・疲れたから休憩しただけ・長持ちするタイプだから」
とか適当に応えてごまかした。
最初の日に生でした時のような快感が得られない。
「ゴムのせいだ」と、経験の少ない俺にも判った。
休憩が終わり、俺は「生でもいい?」とルミ子に訊いた。
ここで何だかんだと色々と話をしたのだが、
結果、「予定では安全な日になっているし、中に出さないのだったらOK」
との返事をもらったので、生で入れた。
全然気持ちよさが違った。
ガンガン突くと中でヒクヒクして出そうになるくらいだった。
これならイケルと感じだ。
ルミ子は俺が中出ししないか心配そうだったが、
最後はしっかり外出ししてやると、安心したみたいだった。
その日は一回セックスしただけで、その後、一緒に外で夕食をし、
日曜日にも会う約束をして別れた。