俺二十歳、女の子18歳。
一度だけバイト先のバックで軽くキスありの女の子。
お互い彼女彼氏持ち。
相談て、彼氏に対しての惚気混じりの愚痴。
わざわざ彼女持ちの男に相談しに来るほどのものじゃない。
相談の中身は、彼氏が言葉で意思表示してくれない、
というくだらないもの。
凄く優しいらしく大満足の彼氏らしいが、
恥ずかしがり屋なのか、好きだとか愛してるだとか
言ってくれないんだと。
で、とうしたらいい?だってさ。
「その彼とはエッチしたの?」
「え?!……あ、はい……」
消え入りそうな声でうつむく愛。
ありふれた名前なんで本名晒す。字は違うけど。
こっちがちょっと際どい事言うと、
真っ赤になって照れ隠しなのか、ニコって笑うんだよね。
これが超可愛いんだよ。思わず色々言っちゃった。
「してる最中とかにさ、言ってくれないの?」
「いいえ……」
「普通抱き合いながら好きだよ、とか言ったりすると思うけどね」
「…………」
「愛ちゃんは?そういう事、言わないの?」
「……言いたいけど……なんか、恥ずかしいし……」
「じゃあお互い様じゃん。俺なんか腰振りながら滅茶苦茶愛してる
とかお前だけだとか言いまくるけどね。勿論彼女も言ってくれるし」
「………………」
もう真っ赤なんてもんじゃない。
ちょっと刺激強過ぎたかな?と思いながらも、
いやいやもう処女じゃないしな、とか思ったり。
でもいちいち愛ちゃんの反応見てると、全く嫌がってないから、
これはやっぱいけるのかな?と思い始めた。
「お互い好き好き言いながらのセックスってさ、めっちゃ気持ちいいよ。
文字通り心も体も一体になれるっつうか」
「………………」
火が出そうに赤い顔。
ちょっと言い過ぎたかな?と思っては、いやいや処女じゃないし、
と考えて自分自身をアグレッシブに奮い立たせる俺。
「愛ちゃんが今以上に色っぽくなると違うかもよ」
「私、色っぽくないですか?」
「いや、充分色っぽいんだけど、なんて言うか、
色っぽいというよりエロっぽい感じの方が良いかなって。
だって高校生なんてさ、頭ん中は女の子の事ばかりだよ?」
「……はい……」
「俺的にはキスが上手な女の子は萌えるね」
「キス?……」
「そう。あのさ、こないだちょっとキスしたじゃん、俺たち。
愛ちゃんの唇、凄く気持ち良かったけど、凄くぎこちなかったよね。
それはそれで俺は好きなんだけどさ」
「あ……でもあの時はお店だったから、緊張しちゃってたし……」
「お店じゃなきゃ、上手く出来たの?」
「は、はい……いや、どうかな……」
ここで勝負に出た。
八割方上手く行くとは思ったけど。
愛ちゃんの隣に移動して顔を覗き込んだ。
途端に亀みたいに首を引っ込めて下を向く愛ちゃん。
「愛ちゃんの本気のキス、してみてくれない?」
愛ちゃん、何も言わずに、ゆっく~りこちらを向いた。
大きな瞳から涙が落ちそうなほどウルウルしてた。
俺が顔を近付けると目をつむる愛ちゃん。
まじまじと見ると、やっぱ美少女。ここで俺勃起(笑)
軽く一度キス。
口を離すと少しだけ見つめ合い、
今度は愛ちゃんの方からキスしてくれた。(次回へ続く)